【感想・ネタバレ】カノンのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

あらすじも、出版社も、そして本自体の雰囲気も文学的な感じがしたが、案外とエンタメ性に富んだ、具体的な作品だった。
脳や意識を入れ換えるフィクションは多いが、こんなにリアリティがあり、そして入れ替わることの意味に深く突っ込んだ作品ははじめて読んだ。
葛藤がいい。非常に特殊な、フィクションならでわの設定下にも関わらず、どこか普遍的でありふれた挫折と成功を読んでいる気になれた。これはいい意味で。
ミステリでない作品を衝動買いし、しかも深く味わったのは久しぶり。
4

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2017年01月16日

Posted by ブクログ

1/3まで読んで、異常な設定への登場人物たちの対応の仕方への違和感や、男女の描き方が嫌なステレオタイプに感じられ、ここで止めることにした。もしかしたら面白くなるかもだけど、私の時間をこの本には渡せないと判断。ごめんね。 未読のまま完了

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2022年01月14日

Posted by ブクログ

手術前後の過程や運用ルールを細かく決めている割には、その設定に多くの無理がある。手術の事を表に出せないのなら、元職場へは記憶喪失者として復帰させるべきだし、むしろ最初から別職場に復帰させた方が良い。読んでいてそういう矛盾が気になるのは、本筋の出来がさほど良くないからだと思います。
読み始めてすぐに思い出したのは安部公房の『他人の顔』です。この作品で安部公房は主人公に精巧に作られた他人の顔の「仮面」をつけさせることにより、顔と自我や他人や社会との関係を濃密に描きました。そこにも無理な設定は有ったはずですが、本筋の面白さに圧倒されて少々の無理は気にならないのです。
本作は「海馬移植」という設定ですから、記憶と人格の関係が描かれることを期待します。著者が考える人格はこんなもので、記憶を差し替えても元人格は残る。科学的に正しく無くても良いのです。それを深く緻密に(哲学的に?)描き込んでいけば面白く、少々の設定の矛盾など気にならないと思うのです。
沢山の高評価がついた作品です。私がいきなり『他人の顔』が頭に浮べハードルを上げてしまったのでしょうね。最初からエンタメとして読めばまた違った感想になったのかもしれません。

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2021年11月07日

Posted by ブクログ

視点がころころ切り替わるのがとても気になる。
ちょっと読みにくい。

説明が難しくて若干ななめ読みしてしまったところもあったけど、意外と重要だったのでこれから読む方は注意。

終盤の流れがよかった。

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2018年10月04日

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