【感想・ネタバレ】東京ゴミ袋のレビュー

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Posted by ブクログ

ずいぶん前の本ですが、中味はというと、東京中の路上に集められたゴミを徹底的に追跡し、場合によっては中味まで見てしまう、という内容です。黒い袋など、中味が何かちょっと覗くのが怖いですが、住んでいる人の生活ぶりがよくわかるこれは立派な社会学テキストです。相撲部屋から出されるゴミに今どきの力士の生活感が漂います。また、夢の島というゴミの集積地にまで乗り込んで、最終処分場とはいかなる所か、とかゴミ問題にまで発展して、人間を鳥瞰的に観察しているレポートです。おもしろかったのは、深夜に軽トラで乗り付けて荷台からゴミを一般の収集場所に紛れこませて捨てて行く夫婦者の徹底追跡など、読んでいておもしろく、また、東京という都会の裏事情までがわかってきます。本の装丁も凝っていて、黒いゴミ袋を連想するようなデザインになってます。奇書の分類に入るような本ですね。

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2023年02月22日

Posted by ブクログ

風俗嬢のゴミと高級女子学生寮のゴミ、
そしてそこに入っていた下着の比較、
全く対比となる結果が面白いです。

ゴミを見る目も変わってくるかも。

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2014年02月11日

Posted by ブクログ

新宿コマ劇場,ヤクザの拠点ビル,銀座と上野の靴屋(比較),相撲部屋などから出されたゴミの分析から,現代日本人(書かれたのは80年代だが)を考察するというコンセプト。着眼からして面白いし,小テーマごとの位置づけの上手さ,文章の巧みさに驚かされた。例えば,マンションのゴミあさりという一見バカバカしい取材作業を,1つの探求として意義ありげなフィールドワークへと仕立て上げてゆく。

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2009年10月04日

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