あらすじ
それが何なのかを明快に語ることはできなくても、
社会に地殻変動が起きていることを誰もが感じている。
テクノロジーの進化と普及、所有から共有への価値観の移行は、
企業のあり方、個人の働き方をどう変えるのか?
GE、ミシュランなどの伝統的企業からUber、Airbnbまでが
ビジネスモデルの中心に据える「UX(ユーザーエクスペリエンス)」とは何か?
「値段が気にならないくらい」身近になったIoTテクノロジーを
自分たちのビジネス、顧客のためにどう活かせばよいのか?
モノ・空間・仕事・輸送の4大リソースを解放する
共有型経済のビジネスモデルを、
日本ロジスティクス大賞受賞の起業家が鮮やかに描き出す。
序章 地殻変動の予兆――世界のビジネスシーンで起きている変化の本質
1章 垂直統制型から水平協働型へ――ビジネスも社会も歴史的転換点にある
2章 あらゆるリソースがIoTでつながる――水平協働型シェアリングエコノミーの到来
3章 UXビジネスにどう移行すべきか?
4章 シェアリングエコノミーを支えるIoT
5章 UX創造のビジネス戦略――リソースシェアリングによる新しいビジネスモデル
6章 UXビジネスの障壁――行政との交渉、働き方の改革
終章 ネクスト・メイン・フィールドへ
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Posted by ブクログ
UX(ユーザエクスペリエンス) 垂直統合の現在のビジネスモデルから、IOT、ネットを使って、UX:顧客満足を満たすビジネスをめざせ。実現できていないニーズはたくさんありチャンスだ。
Posted by ブクログ
シェア社会で求められるビジネスのあり方を学ぶことができる。
横文字が多く難解でありスラスラとは読み進められないが、読み込む価値はあった。
「UXリーダー」や「ネクストメインフィールド」の概念はシェア社会で成功したいならば必須の知識となるだろう。
Posted by ブクログ
UXとは何ぞや?ということを今更ながらに興味を持ったので、読んでみました。
少し時代遅れなような気もしますが、今ならまだギリギリ間に合うかも。。
インターネット時代におけるテクノロジーが世の中にどのようにインパクトを与えてきているのか、
その歴史を俯瞰して知ることができると同時に、UX時代におけるビジネスのあり方が学べます。
素人同然だった自分でも、標準レベルにまで引き上げてくれる良い本です。
分厚いハードカバーの割には、とても読みやすく、かつ楽しく読めました。
Posted by ブクログ
一貫して、UX(ユーザーエクスペリエンス)の意義や必要性を語っているのだが、なぜ大事なのか時代背景を含めて丁寧に説明しているため、納得しやすい。
フィンテックなど、よくわかっていなかった構造についても段を追って説明があり理解できた。
現在の日本の状況と、今後どうあっていくべきかが定義されているため読んでおいて損はない一冊。
Posted by ブクログ
シーオス松島さんの著書。
UXがないとダメな時代なんだって話で、UX中心に考えないサービスは生き残らないって話。
シェアリングサービスとかここまで詳しく書いてる本はなかなかなかったかも
Posted by ブクログ
なんか微妙。
垂直統合・統制から水平協働へ、シェアリングビジネス
もしくは、シェアリングエコノミーの重要性
または、Iotの技術やその有効性や将来性。UXの向上の
重要性、UXの向上のためのシェアリングビジネス。
それを支えるIot&AI技術
この辺までは非常に面白く、有用な話が多かったのですが。
後半を中心に、著者の企業の宣伝や立志伝。
またUXリーダーたるものは、独立すべしみたいな
論調は少し、論理性に乏しく、理解に苦しむ部分もありました。
Posted by ブクログ
IoTやAIなどの技術、シェアリングという概念の普及によってメーカー主導からユーザー主導となり、それによって産業のあり方が垂直統合(統制)型から水平協働型に変わるといった内容の本。とりわけ興味深いと感じた部分はなかった。
Posted by ブクログ
IoTの記載が分かりやすい。M2M環境において帯域は狭くても効率的なネットワーク環境が必要であるところは目から鱗。
タイトルを見て、UXの本質論を期待していたが、最近の潮流のご紹介だった点は少し残念。そうしたことは実務家ではなく、研究者に求むべきと理解した。
Posted by ブクログ
急速に変わってきているビジネス環境、なぜUXが重要視されてきているのか、など前半パートは分かりやすく、読んでる側があれこれとアイデアを着想するきっかけになるものだった。
ただ、後半は筆者の主張が全面に出過ぎており、またそれがいまいちロジカルでないため「なぜ?」という疑問を払拭できないまま最後までたどり着いてしまった。
個人的には惜しい一冊。
Posted by ブクログ
読みづらい箇所もあったので、半分飛ばし飛ばしで読んだ。垂直統制型から水平協働型へ、要はつながり、コラボレーション、シェアリング、っていうことだと最後に書いてあったのをみて、最初のあたりは難しく書きすぎなのでは?と思った。
Posted by ブクログ
限界費用ゼロ社会やセカンドマシンエイジなど参考資料を既読だったので、前半は請け売りな印象。
その流れに乗り実際に事業をされているという立場で事例を紹介されていたので、その点では良かった。
本質を知るなら先述の参考資料の方がいいかな。
Posted by ブクログ
一大産業でありながらIT化の進展が遅いとされる物流業界のIT化を牽引するシーオスの創業社長が、シェアリングエコノミーのもたらすインパクトと、その実現を支えるIoT関連技術についてまとめた一冊。
やはりこの本もタイトルと内容がちょっと違うという印象が強いのだが、それは「UXの時代」というタイトルでありながら、実質シェアリングエコノミーに関して書かれている点に起因している。シェアリングエコノミーが「必要なときに必要なだけベネフィットを享受したい」というユーザニーズから、「シェア」という体験がキーになるのは言うまでもないのだが、「UXの時代」の一要素がシェアリングエコノミーに過ぎない、というのが私の理解である。
例えば、Fintechにおける「MoneyForward」等のPFMは顧客フロントを握っているという点で紛れもなく「UXの時代」を象徴するサービスであるが、シェアリングエコノミーに分類されるサービスではない。その点で、「UXの時代」というタイトルにするからには、シェアリングエコノミーも含めて、UXを価値の源泉とするようなサービスについて語ってほしい気がする。
そうしたタイトルと内容の不一致はさておき、IoTという概念をデバイス/センサー、通信NW、クラウドでのデータ管理、PFerによる自由なアプリケーション創出、AIによるUX高度化という5つの技術に分解して説明する点は、非常に納得度が高く、部分的に得られるものはあった。