あらすじ
最近なんだか調子がいい、テレビ東京。
2014年9月期のホールディングスとの連結決算では、在京キー局で唯一の増収増益なんてニュースもありました。
予算やビッグネームに頼れないなど制約の多い環境でも、アイデアでどうにかしているのがテレ東の強み。
そんな企画第一主義のテレ東で最近、話題の深夜ドラマを次々と仕掛けているプロデューサーである著者が、
テレ東で学んだ企画で差をつける7つの法則や、アイデアがどんどん湧き出る発想術について語ります。
潤沢な予算や、類稀な才能がなくても大丈夫!
制約が多ければ多いほど効果が上がり、才能がなくてもアイデアを強制的に出せるようになる!
テレビに興味のある人はもちろん、限られた予算で、企画や提案に悩んでいる人にも、
さらには新社会人や就活生にも読んでもらいたい発想術の極意です。
(プロフィール)
濱谷晃一(はまたに・こういち)
テレビ東京ドラマ制作部プロデューサー、監督。1977年、神奈川県出身。
高校時代、偏差値29から一浪して慶應義塾大学に入学、卒業後テレビ東京に入社。
制作局バラエティ班に12年間所属したのち、ドラマ部に異動。
ここ1年の間に、『俺のダンディズム』『ワーキングデッド』『太鼓持ちの達人』など、オリジナル企画を次々と実現させ、メディアにも注目される。
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Posted by ブクログ
制限があることで、新たな発想が生まれる。自由な方が逆に考えにくかったりする。日常に制限を加えてみると、変化が生まれそうだ。ちょっと面白いかも。
Posted by ブクログ
業界は違えど、うちの会社にいる人に似てるなって思った。
ナンバーワンじゃないから出来ること、やれることはある。見える景色が違うから、考え方、アプローチは違う。
そこを強みに感じて、勝負しなきゃなと思った。
Posted by ブクログ
仕事をしてない自分が読んでも、企画の種になる事柄への目のつけどころ、それを企画へ成形するまでの過程、とても興味深くて面白かったです。
そして読み終わったらなぜかテレ東がちょっといとおしくなる不思議。
もともと好きな番組が多いからよく見てる方だとは思うけど、番組の生まれた背景を知ると親近感アップ!
Posted by ブクログ
他の大手民放でやっている番組のオリジナルは、実はテレビ東京だったりすることが多い。他の放送局よりも番組予算が少ないテレビ東京でどのように番組の企画をつくるか。最近、視聴率が上がって勢いのあるテレビ東京のその秘密を垣間見た気がした。
Posted by ブクログ
テレビ東京のプロデューサーによる著書。予算の少ないテレ東にあって、アイデアで勝負するための方法や発想などが記されている。
発想術や企画書の書き方などにも言及しているのだが、結局のところは、アイデアを生み出そうとする情熱に勝るものはない、ということか。さらっと書いているけれど、その努力も半端ない。
そして何よりもこの本から感じるテレ東への愛!
本書にすっかり感化されてしまった自分などは、読み終えてまず思ったのが「今日からもっとテレ東に注目してみよう」ということだった。
ある意味、この本丸ごと一冊がテレ東の広告のようなものだったのかも!?
Posted by ブクログ
テレビ東京で数々の話題のバラエティーやドラマを企画してきたプロデューサーが語る、テレ東だからこその戦い方と成功術。
思えばテレビをあまり観なくなったここ数年、それでも定期的に見続けている番組はテレ東が多くなっている。アド街ック天国、WBS、たけしのニッポンのミカタ。最近はモヤさま2とドラゴンクエストダイの大冒険(これはちょいと趣旨が違うが)が加わった。
バブル期は他の民法から「振り向けばテレ東」と言われたり、旅とゴルフの番組しかないなどと揶揄されていたのが、いつの間にか他局の凋落を横目に有力な番組を多数抱えるようになっていった。
その秘訣はまずは、「予算がないからアイデア勝負しかない」のと、「ながら見でOKな気楽さ」だと語られている。確かに、身構えて観る必要があまりない番組が多く、似たような構成ばかりの他局に比べて緩めの独自性が強い。
語り口はやや業界人臭が否めないものの、それでも「弱者故の戦い方」という視点が貫かれている点が共感できる。