【感想・ネタバレ】相対性理論から100年でわかったことのレビュー

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Posted by ブクログ 2021年05月17日

相対性理論、量子論から、最新の宇宙論まで。新書1冊でここまでわかりやすく解説してくる本もなかなかないだろう。もちろん、詳細な説明は省略してあって、おおよその考え方を説明しているだけなのだが、説明のたとえが素人にわかりやすい。
2010年の作品なので、すでに11年が経過。その間、本書で期待を寄せていた...続きを読むヒッグス粒子が発見されたり、その性質が解明されたりしている。続編に近い形で最新の宇宙論が描かれている入門書に期待したい。

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Posted by ブクログ 2016年01月11日

インフレーション理論を提唱し、ノーベル賞候補とも言われる日本の宇宙論の第一人者が、相対性理論、量子論、素粒子論、宇宙論についてシンプルかつ包括的に解説している。
19世紀末には、ニュートン力学など既に確立した物理法則を使えば、身近な物体の運動から天体の動きまで予言できたことから、物理学は完成した学問...続きを読むだと思われていた。それでも僅かに残されていた問題は、20世紀に相対性理論と量子論が解決したと考えられているが、一般相対性理論と量子論を融合する理論は未だに完成してはおらず、著者の直観では、量子論がいずれ書き換えられると言う。
また、相対性理論と量子論は、それまで自分の身近なサイズの物理法則しか知らなかった人間に、マクロとミクロの極限である宇宙論と素粒子論の世界を開き、かつその相反する二つが実はその極限で「ウロボロス」のように深く繋がっていることを示した。そして、最新の宇宙論によれば、宇宙は単一(ユニバース)ではなく、限りなく多数(マルチバース)あると証明されつつあるのだと言う。
著者は、上記の研究の歴史における、日本の歴代ノーベル賞受賞学者、湯川秀樹、朝永振一郎、益川敏英、小林誠、南部陽一郎、小柴昌俊らの実績についても丁寧に触れている。
専門外の私にも、物理学の過去100年間の大まかな流れ、考え方を感じることができた。
(2010年10月了)

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Posted by ブクログ 2011年07月02日

家にあったから読んでみた。何年か前に同じ著者の本で、「図解相対性理論がみるみるわかる本」を読んだことがあったから、光の速度が一定とか、空間が歪むとかそんな話は何となく聞いたことあったけど、この本を読んで、アインシュタイン以降の物理学がどうやって発展してきて、今どういうことを研究しているのかってことが...続きを読む少し分かった。
多世界解釈とかブレーン宇宙論のマルチバースとか、今まではSFの世界の話だったことが、ひょっとしたら真理なのかもしれないとか思うと、物理学ってすごいことやってんだなと感じる。

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Posted by ブクログ 2017年10月12日

相対論から宇宙論、量子力学の全体を俯瞰するような内容だが、数式は殆どなく、読みやすく分かりやすい。バランスが良いのか。
個人的にとても好きだったのが、宇宙論に対する態度で、関わる人間が変わって来たので、理論的に面白ければ何良いと思ってる人が増えてる気がするし、それが悪いわけではないが、もっとこだわり...続きを読むを持って一つのテーマに取り組んでほしいという主張か。
最終的に人間原理が正しいことになるのだろうが、研究者が早いうちにそれを言っちゃあおしめえよと。

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Posted by ブクログ 2016年05月20日

極小世界の理論が広大な宇宙の解明と密接に結びついていることに驚く。最新理論に基づく計算によって宇宙誕生の原理がここまで解明されていたのかと興奮した。物理学者同士の交流の様子が紹介され現場の雰囲気がかいま見えるのも良かった。

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Posted by ブクログ 2013年11月23日

インフレーション理論の提唱者による20世紀以降の物理学の解説書。物理が全くわからない人のために、できる限り丁寧に平易な言葉で説明してくれており、とても楽しく読めました。これから先、どんなことが新たにわかってくるんだろう?と、ワクワクしてきました。

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Posted by ブクログ 2012年06月29日

分かっている人の手のひらで話が転がされているので、安心して読み進めることができる。現代物理学に関して、相当、欲張りな本。用語や概念をひととおり、押さえられる。物理をパブリックなものにしたいという良心を感じる。

・ヒルベルト:アクションを最小にしようとすると、アインシュタイン方程式が導き出される。
...続きを読む・グラショウのウロボロスの図
・宇宙の膨張は銀河団レベルで初めて分かる。
・宇宙背景放射と地平線問題。空間が光の速度よりも早く膨張するのはOK.
・密度揺らぎが宇宙の大規模構造をつくる。

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Posted by ブクログ 2011年12月09日

 相対論,量子論,素粒子論,宇宙論の20世紀をコンパクトに紹介。とてもイイ。素粒子の標準模型や,未完成の超ひも理論,大統一理論,量子重力理論,どのくらい短い距離まで重力が逆二乗則に従っているかどうか検証する短距離重力なんかにも触れてる。
 人間原理の濫用は物理学の放棄だ!という見解に共感。宇宙,生命...続きを読む,人類が生まれた奇跡に近い現実を,人間原理はこう説明する。「だって,人間くらいの知的生命が生まれる条件を宇宙が備えてなければ,それを観測する主体がいない。宇宙が奇跡的にうまくできてるように見えるのは,そう感じる人間がいる以上あたりまえ。」

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Posted by ブクログ 2012年06月15日

相対性理論から宇宙論を導き出し、さらに量子力学を説いていき、そこから素粒子論へ、そしてやはり宇宙論へと展開していきます。非常に平易に説明してあり、分かりやすく、その結果、宇宙論ってなんて分かりにくいんだ!と分かる一冊です。

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Posted by ブクログ 2011年10月13日

二回目だが、読み進めるうちにどんどんわからなくなっていく…。

でもこないだのニュースは、ヒッグス粒子が見つかると思ったら、ニュートリノが光より速かったでござる、ってなっちゃった、ということでいいのか?

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