【感想・ネタバレ】検察の罠のレビュー

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Posted by ブクログ 2017年12月24日

森ゆうこさんの国会議員としての使命感が印象に残る。まっとうな人間だ、とつくづく思う。政治的な立ち位置は若干違うが、こうした、まともな人が議員として活躍することを願うし、応援したい。

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Posted by ブクログ 2015年01月27日

著者は民主党参議院議員であり、小沢グループの一員である。この本には検察がいかに犯罪者をでっち上げるのかが記されている。今回の小沢一郎裁判の争点がことごとく偽りであったとの事。事実、森議員の追及で、大鶴東京地検次席検事辞職、佐久間東京地検特捜部長更迭(現在は法務総合研究所国連研修協力部長で6/27戒告...続きを読む処分)となったこと事態が検察のインチキぶりを証明している。例えば政治資金収支報告書不実記載の件2004年に取得した土地を2005年と届けたのが虚偽の報告だとして犯罪とされた。確かに売買契約は2004年だが、土地を登記したのが2005年の1月だったため、2005年で届けたものである。仮にそれが間違いであったとしても訂正すれば済む程度の話である(訂正は年間500件ほどされている)。小沢関連捜査にあたった検事も、検察審査会に虚偽捜査報告書を提出した田代政弘(6/27減給の懲戒処分)、石川知裕代議士の秘書を騙して10時間不法に監禁(2010年1月26日の昼、石川代議士秘書の上垣さんに「押収品の返還が有るから取りに来るよう」と呼び出され、そのまま被疑者として10時間取調室に監禁。3歳と5歳の子供は保育園に放置され、電話すら掛けさせて貰えず)した民野健治、厚労省の村木局長が標的とされた事件で証拠捏造を行った前田恒彦と蒼々たる?メンバーである。またマスコミにしても誤報・虚偽・でっち上げのオンパレードである。NHKは「大久保秘書が起訴事実を認めた」と速報したが後に全くの誤報と判明する。しかしNHKはもちろん訂正などしない。また検察審査会のメンバーにしても、4月の1回目と9月の2回目の11人のメンバー(当然夫々全員が違う人物、のはず)の平均年齢が全く同じ34.55歳であるという信じがたい事実。審査員を選ぶソフトウェア(ただ該当人員から無作為に抽出するだけのソフト、普通高くても開発費用は500万円程度)が6000万円という高額という有り得なさ。それにあれ程騒がれた西松建設事件は既に検察が訴因変更手続きをして、事実上事件としては消滅している事態となっているが、マスコミには全くと言って良いほど報じられず、知っている人は殆どいない。いかに国が総力を挙げて小沢先生を葬り去りたいかが判る一冊である。たとえどのような人であっても、検察が犯罪者にしたい人が、犯罪者となるのだと覚えておかねばならない。

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Posted by ブクログ 2013年05月22日

一連の『小沢事件』をきっかけに法務官僚・検察官僚・さらにはマスコミとの1000日間にも及ぶ熾烈な戦いを記録したものです。『国家の主人は誰か?』というテーマを本書を読んだ後に改めて考えさせられました。

僕は本書を読んだ後にネット等で彼女の経歴および、政治活動というものを知りました。その中でイラク特...続きを読む措法案の採決時に国会が紛糾した際、大仁田厚氏の頭を引っぱたいたというエピソードを知って『ああ、あの女性議員か』と思い出しました。

現在は民主党を脱退し『国民の生活が第一』を旗揚げした小沢一郎氏と行動をともにしているそうで、Youtubeなどでその答弁の様子を見ることができます。本書は彼女が尊敬してやまない小沢一郎氏の側から見た 事実上、裁判自体がなくなった西松建設事件。検察による壮大な「でっち上げ」であり、捜査報告書の捏造で検察審査会を悪用した陸山会事件―。小沢一郎の政治的抹殺を狙った西松建設事件。さらには自身もまた検察、最高裁、マスコミとの1000日間にも及ぶ対決を通し、見聞きし、また経験したことをつづった記録です。

いやはや…。「事実は小説よりも奇なり」とはよく申しますけれど、まさにそれを地で行く内容で、本当に最後まで息つく暇もなく一気に読み終えてしまいました。
『事実を曲げてでも真実を追究する』
最近になって明らかとなった検察の組織文化および、検察官僚の内在的論理をこれだけ鮮やかに描き出したのは本当に貴重な記録であると思います。

本書の内容を端的に申しますと、検察・司法・マスコミが結託して行った罠により、ひとりの政治家がその政治生命を抹殺されようとしていることを訴えるものです。前半部には彼女の生い立ち―子供時代から大学、そして政治家へと続くエピソードがつづられており、それもまた興味深いものでありました。

石川智裕議員が逮捕されたときに、彼女は
「検察をトップとする官僚機構と、国民の代表である民主党政権との全面的な戦争。一致団結して最後まで戦う」
といったそうで『国家の主人は誰なのか?』という『問い』を見出すことができるかと思われます。

それにしても…。『ないところから罪を作る』ということに関して『彼ら』が本気になればそれこそ『何でもあり』で特に僕がぞっとしたのは彼女が彼らと『対決』するきっかけとなった幼い子供のいる女性秘書を10時間以上も拘束して何の痛痒も感じないというこのえげつなさ。彼女いわく『小沢一郎だからこそここまで耐えられた。一般人がターゲットにされたらひとたまりもない』
というのは読んでいて背筋が寒くなる記述でございました。

本書のハイライトシーンであり、まさに圧巻と言わしめる場面はは、森ゆうこ議員が数々の証拠を集め、調査を重ねた上で、法務省の黒川弘務官房長を呼び、捜査報告書の真相を追求する場面でございます。森議員が追求し、黒川官房長が『官僚答弁』で彼女の追及を右に左に、またははのらりくらりと逃げ、巧みに交わしていく…。しかしついにはすべてとはいかぬまでもそのシッポの片鱗をみせるくだりは並みのサスペンスドラマのレベルをはるかに超えるものでございました。本人いわく、穏やかな口調だったと述懐しておりますが、活字を読んでいると、部屋全体のそのピリピリした空気がビシビシと伝わってくるものでありました。しかし、黒川官房長の答弁はまさに『敵ながら天晴れ』で、こういうことができないと『吏道』『官僚道』を極めることはできないのであり、上にはいけないんだなと改めてそう感じました。

この本を読んで改めて思ったことは一連の「小沢事件」というものは、佐藤優氏などが指摘するとおり、
「国家の主人は民主的な手続きによって選ばれた政治家なのか?それとも難しい国家試験を潜り抜けてきた『エリート』官僚たちなのか?」
という「戦争」が今日も繰り広げられているということでありました。その中心となっている『姿なき挑戦者』たちは霞ヶ関にある中央官僚たちと、彼らと利害を共通にする一部の政治家であり、その実行部隊は青年将校と化し、自らが信じる『正義』をかたくなに実行しようとする検察および法務官僚であることは明白であります。現在の日本は民主主義国家として「三権分立」が建前ではありますが、実質は明治維新以来の官僚主権国家であり、司法(裁判所)は、有罪率99.9%から分かる通り『不届き至極』の『お白洲』になってしまったのかもしれません。

「小沢事件」は日本の支配構造の闇を白日の下に暴き出したと言え、筆者の闘争およびその告発は勇気あることであり、また貴重な記録であるとさえいえると思います。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年10月15日

 小沢一郎が、森ゆうこが、民主党が、国民の生活が第一が好きとか嫌いで物事を判断しているといずれ自らに降りかかることになるかもしれない裏の出来事が書かれている。

 一蹴することで何もなかったことにできるのならそれはそれでよしだろうが、今この世の中はそんなに単純に物事が進んでいるわけではない。

 政...続きを読む治、経済、教育、外交、とあらゆるものが密接に絡んできているなか自分はいったい何を信じて何に共感して生きていかなければならないのか一人一人が常に考えを持たなければいけない時代に生きているのだと自覚しなければならない。

 それができてこそ人を批判でき、国を批判できるのではないだろうか。

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Posted by ブクログ 2012年09月10日

所謂、一般世間の常識感覚からしてこれはどうみてもおかしい、許しがたい。

それに対し、わが身の信念に基づき権力と戦う。

ただ単に小沢一郎氏に対する国家権力の横暴、暴走ではない。

国民の選挙で選ばれた政治グループに対する司法行政の横暴に対する戦いだ。

堂々と選挙で戦い、堂々と選ばれた森ゆう子氏で...続きを読むあればこそ戦えるということだ。

姑息なことは一切ない、読んでいて日本の政治も見捨てたものではない。

こんな政治家グループがメジャーになっていくことを望む。

それにしても、再販利権、電波独占マスゴミの酷さはどうしようもないのだろうか?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年06月15日

小沢嫌いも、小沢好きも、どちらにも読んで欲しい「小説みたいな事実」が、解りやすく、面白く書かれている。
テレビと新聞だけなんとなくニュースで見ましたって言う人は「小沢?あぁ、なんか、西松とか水谷とか土建屋さんからお金もらってて、秘書が捕まったんだよね。5000万賄賂渡したとか。あと、何かそのお金で、...続きを読む土地買おうとして、陸山会ってところで上手いことごまかしたんだよね。で、裁判は豪腕で無罪になったけど、ほとんどグレーだったみたいじゃない。有罪になって、政治家やめればいいのにね。」って人が多いと思うんだけど、最近「小沢のほうが正論じゃね?」っていう人がどんどん増えてる。野田+自民が残念すぎるからバレてきてる。
で、↑の疑惑が「全部無実」だったことが「理路整然」と時系列に書かれていて「あれ?小沢、なんで訴えられてんの?」ってなる本です。
「痴漢冤罪」始め、その気になったらなんでも犯罪者にできる「検察権力」の恐ろしさが、森ゆうこさんの生々しい官僚や検察官とのやり取りで見えてくる。

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Posted by ブクログ 2015年04月18日

検察の横暴ぶりが良くわかる。本文中にも書かれているが、マスコミも真実に見せかけた世論誘導がひどい。もちろんそれにすぐに乗っかる国民にも問題があることも確か。著者が危惧するように、検察の証拠捏造によって無実でも犯人にされてしまうことは実際に起きているのではないか(袴田事件もそう)。その一方で、政権与党...続きを読むの在り方もきちんと見ている必要があるのではないかとも感じる。本書はたまたま小沢事件のことを書かれているが、検察・裁判所だけではなく、各省庁でも似たような情報操作が行われていて、それが国民に知られていないのではないかと思うと、利害関係のない第三者チェック機関の必要性を感じた。

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Posted by ブクログ 2014年01月11日

検察の暴走、マスコミの無責任と闘った女闘士の実録。
小沢一郎がインタビューで語っているが、日本では、法律の規定そのものが幅が広すぎて、役人に裁量権を持たせすぎる。これが日本のいろいろな矛盾や癒着の最大の原因。と言う指摘には頷ける。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年07月21日

小沢一郎氏が検察やメディアにおとしめられ、秘書も無理矢理巻き込まれたその道程が森ゆうこ氏とその周りの協力者によって暴かれていく。

小沢氏起訴や秘書の起訴の理不尽さや、どう考えても無罪なのに押し進めた中身、そして無理矢理推認による推認で有罪にさせられていったのは、間違いなく検察の横暴だという事実。
...続きを読む
この事件さえなければ、今の日本がどのように変わっていたかと考えると、悔しくて仕方がない。

真実や事実を自分で見極めるすべを私たちは今ネットやあらゆる方法で手に入れる事が出来るようになっている。
結局、その手段を使う人間になれるかなれないかでその中の情報は間違って理解させられているのではないかとこの事件だけを見ても恐怖を感じると同時に怒りを感じる。

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Posted by ブクログ 2013年02月07日

「事実は小説よりも奇なり」とは言い得て妙。なるほど、下手なフィクションより数段面白かった。
「もし、私に何かがあったらホウソウ(法曹・放送)関係にやられたと思ってください」と言い放ったダジャレこそ、本書の真髄を言い表している。
第5章での”ボスキャラ”法務省黒川弘務官房長との対決は、手に汗握る。

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Posted by ブクログ 2012年10月13日

『国民の生活が第一』に興味があるわけではないが、以前の会社の知り合いの方から進められて購入。

真の改革を目指す政治家は、メディアとスクラムを組んだ既得権益組に葬り去られてしまう。

この本はで取り上げられるのは、いい政治家だが歳を取りすぎた過去の人と言われる小沢氏。彼の近くで参議院議員を務める森ゆ...続きを読むうこが、真実を暴くために自ら動き、検察、メディアの不当な部分を明らかにしている。

西松建設事件から始まり陸山会事件へと、検察は勝ち目がないと見ると訴因を変更してまで小沢を狙い続ける。検察がだめなら今度は検察審査会にまで影響を与えようと、虚偽の検察報告書を提出してくる。最後はたとえ判決が白となっても『限りなくグレーに近い黒』とメディアで報じる。有権者の多くは大手メディアから伝えられるこのようなイメージに騙され、実際に無罪となってもかなりのダメージは逃れられない。

この本を読む前から『朝ズバ』の人の話を最後まで聞かない姿勢は大嫌いだったが、
この本を読み捏造インタビューを作成してまで追い込もうとする事実を知ると司会者だけでなく解説員全員が信じられなくなる。

『国民の生活が第一』に興味が無くても目を通す価値はある。しばらく森ゆうこに注目したい。

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Posted by ブクログ 2012年09月06日

国民生活が第一党の森裕子(森ゆうこ)参議院議員(執筆当時:民主党小沢グループ所属)が、小沢一郎にまつわる西松建設事件および陸山会事件の真相を追い、司法・検察・マスコミと戦った3年間の記録。

本書は、西松建設事件での元秘書の起訴から陸山会事件で小沢一郎の無罪が確定するまでの間、著者が小沢一郎議員だけ...続きを読むではなく日本の立法府の独立性と民主主義国家の根幹を守ろうとした活動の記録である。

事件の経緯や結果を知らなかった者にとってはその内容を知るという事だけでも意味があったが、実際に著者が各方面とやりあった赤裸々な内容をみれば、マスコミが報じない事実に驚愕する面もある。(もちろん本書を唯一真実を語るものと認めて良いかどうかの判断は必要だが)

著者が戦う相手は、最高裁・検察・マスコミ・政治家(民主党の幹事長や同僚なども含む)まで、多岐に渡る。
著者が相手を追求する姿は読んでいていて爽快だし行動力や調査能力については脱帽せざるを得ない。しかしまた著者にここまでさせる必要のある一筋縄ではいかない日本の権力構造の複雑に絡み合った姿にはショックを受ける。
本書の内容が真実だとして、これを一般市民に対してやられたらひとたまりもなく、誰もが犯罪者になり得てしまうのだから。

本書を読めば、今後国会中継の見方やワイドショーの見方、新聞や週刊誌の読み方が変わるかもしれない。著者もやっているTwitterの使い方が変わるかもしれない。

本書を盲目的に信じたいとか信じよという事ではなく、著者のように信念をもって実際に手と足と頭を動かして活動している議員がいるという事を知るのは、そうでは無い議員の姿を見抜く事や、様々な関係者の言い分を整理して真実を見抜くくせをつける意味において非常に有意義であろう。

(森ゆうこ 日本文芸社)

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