【感想・ネタバレ】百人一首の謎を解くのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

存在や内容はもちろん知っている百人一首、
ただ藤原定家が作った、と「言われている」ように作成意図などは謎だらけ。
私も歴史好きながら詳しくは全く知らない……。

その謎を、藤原定家が僧の蓮生の嵯峨中院別邸の障子和歌のために作っていた「百人秀歌」が元であるという視点から、
「百人秀歌」は苦悩に満ちた歌人を選んで、その冥土までの道のりを暗示するというものだったのに対し、定家の子・為家の時代に
権力者や周りの貴族らの目を気にして、出産で亡くなった定子の歌は外すなど、体裁いい感じに組み替えられたという説で書いたこの本、
もちろん全てが事実でなくても、意外とこんな感じだったのではないか、という説得力もあって面白い。
為家の気持ちもわかるけど、
恋の歌を似たもので順序立てていたり、冥土と現世の河の様子を歌の順序で組み立てたり、
定家の「シカケ」はやっぱりすごすぎて、残しておいてほしかったなぁ……。
まぁ、それだと今のような誰もが知る百人一首にはなってなかったかもしれませんが。。。

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2022年03月07日

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