【感想・ネタバレ】世界の終わりと夜明け前のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

色と匂いがあり、音すら聞こえてきそうなリアルさの絵で淡々と場面が切り替わっていく。
むしろ恐いほど”隣にいる”ライブ感がして、他人の口臭と温度が気持ち悪いと感じるほど。ものすごい技量だ、と思う。
作中の青春漫画家の話がどこまで脚色されているのかはわからないけれど、静かに乾いていく姿がありのまま迫ってくる。
「時代に愛される事をどう思うか」という編集者からののインタビューの質問に、答えなくてはならないのだな、という。

TAGRO氏の描く無常観(生身感がたまらなく好きだ)ともまた違う、自意識の希薄さは、絵の神様のせいか。
熱や言葉の多い漫画に疲れ、映画のように自動的に脳に飛び込んでくる漫画が読みたくなったら、また読みたくなる、だろうか。


全てあるのに何も無い、それは確かに時代の一部なのだろう。そんな風に感じている自分はおかしくない、きっと自然な事なのだという安心を得ている自分に気がつく。
(ここでメタが入る)

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2012年01月30日

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