あらすじ
アートに囲まれて働く美術館学芸員。優雅な職業のイメージだけど、実際は日々、ドタバタの連続なのです!? 展覧会の舞台裏から、学芸員のお仕事のリアルまで。美術館の知られざる一面を描くコミックエッセイ!
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Posted by ブクログ
美術館で働く人、と聞いてどんなお仕事を思い浮かべるだろうか。
絵を守る人?受付の人?絵の説明をする人?
よく聞く「学芸員」って、実際どんな仕事をしているんだろう、と思った貴方はぜひこの本を読んでみて欲しい。
普段は見えない美術館の中のお仕事を垣間見ることが出来る。
お仕事コミックエッセイで、可愛らしいイラストとわかりやすい職業の説明があり、とっつきやすく最後まで飽きずに読めた。
舞台は東京都現代美術館。
主人公清澄ユキはこの春からこの美術館で働くことに。
企画展を担当する企画係に配属されるも分からないことだらけ!
少しずつ仕事について学んでいき、自分の仕事のやりがいを見つけていく。
作中では複数の学芸員が登場し、全員が同じスタンスで仕事をしているわけじゃないとわかるシーンが出てくる。
作家に苦言を呈す人もいれば、激励の言葉のみを伝える人も。
それがとてもリアルで、だからこそ作者の取材の賜物により様々な人の意見を作品に反映させて出来上がったのだなぁ、としみじみ思う。
また、学芸員がこんなにも体力勝負だとは知らなかった。
画家本人に会ったり、展示プランを考えたり、図録テキストを作ったり…やることは盛りだくさん!
美術館に行く時は、その常設展、企画展を企画・運用してくださる学芸員さん達へ感謝せねば。
エピローグで学芸員さんたちが楽しまなくてもただ涼みにくるだけでも来るだけで全然いいと言ってくれるとなんだか嬉しくなる。
絵画鑑賞を勝手に高尚な趣味だと決めつけてしまう人もいるけれど、映画館や動物園に行くのと同じくらい気軽に美術館って利用してもいいんだよね。
学芸員さんが普段どんなことをしているのか、どんな事が楽しく、どんな所に苦労しているのかなよくわかる良書でした!
Posted by ブクログ
美術館の新人学芸員が主人公のコミックエッセイ。
始めは先輩の補助からスタートしますが、3年目にして企画展を担当することに。
展示する作品の選定や借受、会場のレイアウト等、一つずつ仕事をこなして企画展を創り上げていく様子には、仕事に対する情熱が感じられます。
展覧会を見に行くだけでは分からない、学芸員の仕事を垣間見ることができます。(日高門別)
Posted by ブクログ
東京都現代美術館全面協力のもと、しっかり取材をしたうえで描かれているお仕事コミックエッセイ。新人の学芸員が日々仕事を通して成長していく姿を描いています。
主人公、学芸員として異動もしています。なかなかリアルです。
一つの企画展を実施するまでや、常設展示を管理していく様子が、わかりやすく描かれています。
くろみつきなこ
Posted by ブクログ
学芸員さんの仕事の中で、企画展の準備をするほかに、所蔵するコレクションの内容を決めたり貸出の管理をしたりするのは全然想像がおいついていなかったけど、この本で知ることができた。(よく考えたらあたりまえなのだが)
裏側がわかって、面白かった。
Posted by ブクログ
「好きなことに関わる仕事ができてて、いいなあ」なんて思ってたけど、いろいろされてるんだなあ、と。
でも、それをやりがいをもってされている様子が描かれていて、好感を感じるお話でした。
考えてみれば、最近しんどさを感じてる自分の仕事だって、「好きなことに関わることしてんじゃん」とも。
Posted by ブクログ
美術館は好きな場所。
でもって学芸員さんっていいな~って思ってたけど、この本を読んで凄く大変なお仕事だと知る。
仕事というものは、いかなるものでも大変なのですが。
穏やか~にやっていけるのかと思えば、体力仕事も多々。
芸術品だから気も使うだろうし。
コミックだから凄くわかりやすく書かれていて、もっともっと美術館に行きたくなりました。
学芸員さん、本当にありがとうございます。
Posted by ブクログ
普段美術館は好きでよく行っているものの、学芸員の仕事については分かっていなかった。それこそ、作品の隣に座っている人だと思っていた。
常に全身全霊で美術展に向き合い、「24時間365日学芸員」という姿勢に感動した。学芸員さんの情熱で素敵な展示を観ることが出来るのだな…。学芸員さん、ありがとう。
作家に会いに行ったり、企画のプレゼンをしたり、計画通りに進めたり、図録をつくったり…、仕事はたくさん。
コミュニケーション能力、プレゼン能力、計画を立てその通りに進める力、紙面構成力、文章で伝える力…などなど、
様々な能力を身につけなくてはならない大変な仕事なんだな、と改めて思う。簡単にやれる仕事じゃないね。
Posted by ブクログ
新人学芸員、清澄ユキ(この名前って、『墨東奇譚』から来てる?)を主人公に、美術館のお仕事の数々を紹介する漫画。
舞台は、東京都現代美術館。
――今、気づいたけど、MOTって行ったことない!
パリに行ったときは、わざわざポンピドゥ・センターまで行ったのに。
展覧会の企画、図録の制作、搬入、設置などの話は、具体的で面白い。
事業係のお仕事については若干記述が少なかったかな。
もうちょっと詳しく知りたかった。
でも、一番共感するのは、最後の章に出てくる、ユキの同級生が、「美術館って、自分の理解力が試されているようで、緊張する!」という一言かも。
Posted by ブクログ
さすが漫画本ということで、とっても短時間で美術館の学芸員の仕事がなんとなく分かる。解説本にありがちな、漫画は半分ぐらいであとはしっかり文章で解説、ということもなく、漫画本体の企画展、常設展関係以外の仕事については、それぞれさらりと書いてあって好感がもてる。
はじめて美術館など文化行政に関わることになった人にはオススメ。
Posted by ブクログ
展示の裏にはこのような学芸員の活躍があるんだってしみじみしちゃいました。
個性的な先輩や元気いっぱいのかわいらしいユキの視点がとても面白かったです。
今度美術館にいったとき、ここで知ったことを念頭におきつつ楽しみたいなっておもいました。
Posted by ブクログ
企画展の構想が年単位と知って驚いた。そこまでの長い道のりを耐える根性と情熱が無ければ開催にこぎつけるのは難しいのか‥学芸員の仕事って予想より遥かに大変なんだなと脱帽。美術展に行く時はそうした想いも感じ取れるといいな。
Posted by ブクログ
こういうお仕事ものは
自分の知らない世界がのぞけて楽しい。
すいません、私も監視員さんを
学芸員さんだと思っていました(汗)
その企画に関わった人が当日の監視もしてんのかと。
全然、別部署なんだ。
自分で書(描)けない人が
支える立場の編集者になるように
自分で造らない人が
学芸員としてクリエーターを支えてくれているのね。
自分の一押しアーティストの企画展示に燃える姿が素敵。
こないだのゴーリー展も
きっとそんな人達が創ってくれたんだわ!
Posted by ブクログ
やっぱり体力仕事で色々と企画力や人間力、コミニケーション力が必要ですね。専門の知識を持っている方にすごく憧れます。お仕事コミックエッセイは今の選択肢もあったのかと新たな一面を知ることができるので、とても楽しいなと思っています。
Posted by ブクログ
学芸員のお仕事を紹介するコミックエッセイ。
現代美術館の学芸員、やっぱり楽しそう。
非常に忙しそうだけど、やりがいあるんだろうな。
そもそもなるのが非常に狭き門だと思うので、うらやましい。
学芸員本人が書いているのではなく、取材した内容を漫画にしているだけあって
かなり安定感がある。
Posted by ブクログ
東京都現代美術館の学芸員さんのお仕事内容を紹介するコミックエッセイ。私も学芸員さんを監視員さんと勘違いしていた一人です(^-^;この本を読んで、学芸員の仕事って思ったより体力勝負なんだなとびっくりしました。東京都現代美術館は何度も行ったことのある大好きな美術館なのでその仕事の裏側を垣間見れたことはとても興味深かったです。