【感想・ネタバレ】実証会計学で考える企業価値と株価―本当にいい会社の見分け方のレビュー

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Posted by ブクログ

本屋でページをめくったら、BSCやCSRに関するデータを実際に活用して企業価値や株価を算定しようという試みが含まれていることに気付き、購入しました。したがってそれ以外の賞は時間もないので、読み飛ばしました。

また、「実証会計学」という言葉は初めて知りました。会計というとどうしてもルールと手続きのかたまりというイメージが強かったのですが、この世界にも仮説検証の考え方が実際に適用可能というのはうれしい発見でした。

さて、BSC、CSR、そしてSRIの実証研究は、第6章と7章。採用された方法にはなるほどと思うところもありましたが、結論は常識の範囲内で、「まだまだこれからの分野だな…」という感想を持ちました。特に大きな企業はキャッシュフローに余裕があるので、CSRに資金を回せる。したがって財務的に規模がある優良な企業はCSR的にも良い企業・・・というような結論は、「そりゃ、そうだろう」とした言いようがありません。唯一、中堅企業でCSR的にも優れた企業は?という追加の課題設定は面白いと思いました。

いずれにせよ関連する書籍があれば読んでいきたい分野です。

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2011年05月29日

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