あらすじ
幕末、麻疹の大流行で、近藤勇の剣術道場には閑古鳥が鳴いていた。ある晩、仲間の土方歳三や沖田総司と町の見回りに出た近藤は、甦った死人の群れに取り囲まれてしまう。辛くも逃れた近藤たちは、江戸のみならず国中で増殖する〈ぞんび〉の存在を知り、一橋慶喜にその退治を依頼されるが……。書き下ろし時代小説の新シリーズ開幕。
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Posted by ブクログ
新選組の史実をベースに「バイオハザード」のような要素を組み込んだ奇想天外のストーリー。
浪士組の上洛、新選組結成、沖田総司の労咳という史実の裏には「ゾンビ」の存在があった!?
単純にエンターテイメントとして楽しめば面白いと思う。
ラストでは「ゾンビ」の謎はまったく解けぬまま続編につながるような終わり方だったので続きが出るのを待つことにする。
Posted by ブクログ
新選組と題名につられて読んでみましたが、歴史小説というよりも軽快なアクションコメディという印象でした。
一言で表現すると『幕末のバイオハザード』。
史実にある浪士組の上洛や沖田総司の労咳の原因は『ゾンビ』という意外性は楽しめました。
沖田と八房のコンビは可愛らしくてグロテスクなゾンビとの戦いの中で癒しをくれます。
また、土方を巡るおりょうさんとさな子の女の戦いが気になるところ。
二人とも史実では坂本龍馬の女として有名なので、坂本の影もちらついていましたが出てくるのかな?
人間として出てくるのか、吉田松陰の様に『ゾンビ』として出てくるのかも気になりつつ続編が出るのを待ちたいと思います。