【感想・ネタバレ】赤い橋の殺人のレビュー

あらすじ

19世紀中葉のパリ。急に金回りがよくなり、かつての貧しい生活から一転して、社交界の中心人物となったクレマン。無神論者としての信条を捨てたかのように、著名人との交友を楽しんでいた。だが、ある過去の殺人事件の真相が自宅のサロンで語られると、異様な動揺を示し始める。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

とある殺人を犯しそれをきっかけに自身の成功を得た人物を描いた作品。
殺人という罪に対して単純に勧善懲悪を課すのではなく、その背徳性を解いているのが特徴です。彼自身が無神論者であることもかなりのキーワードではないでしょうか。
あとは主人公との対比が目を引く部分でしょう。まさに真反対な真っ直ぐさ、ときには月並みな野次馬心など、読者としてはともに心を揺さぶられる存在としてピッタリだったように思えます。

多少哲学的な意見のぶつかり合いのシーンもありますが、かなり読みやすい小説でした。
ただ、殺人事件を取り扱っているものの、推理小説的な要素はあまりありませんでした。社会派の小説と呼ぶ方がしっくりきそうですね。

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2023年01月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

赤い橋で死体で発見された仲買人のティヤール。横領と破産が発覚しての自殺と考えられた事件。ティヤールの未亡人と恋に落ちたマックス。友人のクレマンとの再会。恋人のロザリと結婚したクレマンの生活。無神論者でありながら生活のために教会に勤めるクレマン。ロザリの衰弱。二人の子供に隠された秘密。会合で判事が語る犯罪に動揺するクレマンとロザリ。ロザリの死とクレマンの告白。

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2014年06月10日

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