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Posted by ブクログ
とある殺人を犯しそれをきっかけに自身の成功を得た人物を描いた作品。
殺人という罪に対して単純に勧善懲悪を課すのではなく、その背徳性を解いているのが特徴です。彼自身が無神論者であることもかなりのキーワードではないでしょうか。
あとは主人公との対比が目を引く部分でしょう。まさに真反対な真っ直ぐさ、ときには月並みな野次馬心など、読者としてはともに心を揺さぶられる存在としてピッタリだったように思えます。
多少哲学的な意見のぶつかり合いのシーンもありますが、かなり読みやすい小説でした。
ただ、殺人事件を取り扱っているものの、推理小説的な要素はあまりありませんでした。社会派の小説と呼ぶ方がしっくりきそうですね。