【感想・ネタバレ】[新版]日本の秘密のレビュー

あらすじ

この本の中心課題は、やはり、日本の敗戦後の政治のあり方である。吉田茂元首相が、要らぬ高踏戦術をとって、のらりくらりと、マッカーサー進駐軍を騙してかつ自己防衛のために、社会党などの国内の反戦平和勢力を、アメリカからの政治圧力に対して、楯として使って、アメリカにけしかけることをした。このために、かえってアメリカの手玉にとられて、日本は、おかしな憲法典だけでなく、日米安全保障条約と合衆国軍隊の地位に関する協定を、押しつけられて身動きのとれない国家にされてしまった。やっぱり、官僚政治化・吉田茂に最大の責任があったのだ、という結論にならざるを得ない。(本文より)このように戦後政治のほんとうの姿を描く圧巻の論考を始め、安保闘争について、丸山真男の死にあたって、など、著者ならではの重厚な考察が満載された論文集の待望の復刊である。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

第10章 私の思想遍歴で、著者の考え方がどのように醸成されてきたのかが良くわかる。

そして、その考え方に基づき、また、よくもわるくも現代のヘゲモニー国家アメリカを軸に言説が纏められている。

あまりにも、直線的な言い回しでどきっとするようなところもあるが、10年前の本の新版であるにもかかわらず、まったく違和感を覚えなかった。

0
2011年03月03日

Posted by ブクログ

2002年10月16日
“非常におもしろい。副島さんの本​でも特にいい”

2010/9/17:
傑作この3冊は重要。
<さらば吉田茂:未読>
<軍隊なき占領:既読>
<田中清玄自伝:既読​>

0
2011年02月24日

Posted by ブクログ

第11章「私の政治思想の全体像が完成した」この部分が頭に入っていると世の中の見方が全く違ってくる、と思う。

0
2011年03月23日

Posted by ブクログ

 沖縄の関連本として説明していたが、唯一利点があるのは、アメリカの政治の分類のみである。文献を丁寧に分析している形跡が見当たらないのは、雑誌投稿エッセイをまとめたものだからと思われる。いまだったらブログの内容あろう。それほど自分が明らかにした秘密というものでもないのでタイトル倒れである。
 残念ながら学生にとって読む価値があるかどうか不明。

0
2012年04月09日

「社会・政治」ランキング