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Posted by ブクログ
イギリス留学のとき、同じクラスだった香港出身の人は自らを「香港人だ」と名乗っていた。
マカオに行ったときに日本語でガイドをしてくれた頭ツルピカの張さんは笑いながら、俺はマカオ人で、カジノのおかげで税金が安くて病院はタダだと誇らしげだった。
また、上海行ったときに女の子に今までどこの国に行ったことがある?と聞かれて挙げていったとき、台湾と言ったら「台湾は中国でしょう」と笑っていた。
果たして、香港は、マカオは、台湾は中国の一部なのだろうか。いや、やはり何か違うのだ。
気質というか、鷹揚さというか、気風の良さというか。
上海のギラギラしてせこせこした中国人とは、やはりどこか違って、文化的で、とてもいいやつらだったのだ。
さて、李登輝の「新・台湾の主張」です。このじいさんまだまだ元気なんだなぁ。
李登輝といえば男塾のコスプレしてた印象しかないけど、元は日本統治下の台湾で青春時代を過ごし、その後は台湾総統時代に民主化を導いたすごいおっちゃんなんだよな。
技術だけ盗もうとする逆の手で威嚇してくる中国より、
おいしいところだけをさらって行こうとするインドより、
とりあえず謝罪しろと言ってくる韓国より、
どうにか助けて下さいよと何でもかんでも頼んでくるその他の東南アジアより、
なんとなく信頼できるのが台湾。
学生時代に学会発表に行ったのが台湾で、台北の屋台で食べた饅頭がおいしくて「ハオチー」って言ったら、本気で喜んでくれた。
なんか、国民性がとてもいい。好きです、台湾。
さて、そんな台湾が中国に取り込まれそうになっているのを危惧しているのが李登輝である。
そして、台湾の立場は国際的には孤立している。台湾は中国の一省であるという中国の立場のせいだ。
国と国の国境において隣人と仲良くできるわけがない、というのが常識だ。韓国と仲良くできるという考えが間違ってる。ムリに仲良くしなくていいじゃん。
だけど、いろいろと日本を助けてくれる隣人とは素直に仲良くすればいいじゃんと思う。
最近の日本は、なんかどうしようもないけど、これからもよろしくお願いしますと言いたい。