【感想・ネタバレ】電池覇権―次世代産業を制する戦略のレビュー

あらすじ

電池の大型化とともに電気自動車、住宅用蓄電池などの巨大市場が誕生しつつある。その現実にどう対応すべきか。最先端企業の丹念な取材を通してはっきり見えてきた次世代産業の姿。

【主な内容】
【プロローグ】電池で走るクルマ
第1章 電池は日本を救えるか
第2章 電池とは何か
第3章 覇権争い──リチウムイオン電池の攻防
第4章 材料メーカーの戦略
第5章 覇権の行方
第6章 太陽電池と燃料電池
第7章 覇権を制するために
【エピローグ】佐吉電池
あとがき──日本産業は復活する

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Posted by ブクログ

日本が明らかにトップランナーを走っている貴重な産業である電池産業。その現状を書いている本がないかと思って読みました。
著者の主張、電池の場合も以前読んだ主張と同じでした。死守すべきは「標準化とブラックボックス」。トップランナーの利を活かして標準を取り、しかしコアな技術は外に出さずにしっかりと握り、利益を確保すること。

そのために基礎研究の後の死の谷、そしてイノベーションが始まってやってくるダーウィンの海、その存在をしっかりと理解して投資を行うことが重要。
企業の強みである、コアコンピタンスをしっかりと認識して、そこへ重点投資を続けて行くことが経営者の役割でしょうか。

いずれにしろ、電池産業の歴史、概要、現状、将来、そしてビジネスの仕組みまで大変バランス良く、沢山の有益なデータを用いて解説していて、良い本でした。

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2011年04月12日

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