【感想・ネタバレ】宮廷に生きる 天皇と女房とのレビュー

あらすじ

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「お宮仕え」を幼時から体験した著者による、中古・中世女流文学の魅力溢れる講演集。

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Posted by ブクログ

何て面白い本だろう!と専門書のくせにぐいぐいと引き込まれた。

そして岩佐先生の言葉づかいや話し方のなんと美しいことだろう。

略歴を見ると大正時代の生まれの方で、(その時点でだいぶびっくりしましたが)調べてみたらいわゆる上流階級の生まれの方だったんですね。宮仕えも経験してますし。読んでてなんとも恐れ多い気分になりました。やはり美しい言葉っていいものですな。

内容は過去の講義をそのまま話し言葉にして書いたもので、私も直接聞いてみたいものです。

数ある講義の中で特に光厳天皇のところですごく感動した。南北朝となると天皇はもはやお飾り状態で花園院もそうだけどその時の憂いや悲しみを思うと心が苦しいですね。
光厳天皇の一生は苦難に満ちていて、そこと合わせて岩佐先生が現天皇の東宮時代の話を紹介してくれて、御二方を合わせて考えるとなんとも悲しい気持ちになってしまう。
光厳天皇なんて名前しか知らないし、よく知らない人だったけど今回だいぶ光厳天皇に興味と愛着?がわいた。いつか常照皇寺に行ってみたい。

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2013年04月18日

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