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Posted by ブクログ
一回読んだことあったけど忘れて買っちゃった
病気になる前は勝気で活発な女の子だったであろう直美が病気にどんどん体を蝕まれ、精気を失っていくのが読んでて辛かった。生きようと思っても死のうと思っても何の選択もできず結局機械に生かされ、最後は人の手によって殺される直美、平凡な人生を生きながら死ぬこともしない良一、やけになりあっけなく事故死する下馬、社会に絶望しばかやろうと残して自殺した15歳の少年…様々な登場人物の絡みの中で死ぬとはなにか生きるとはなにかについて考えさせられる。
直美は両親にとっては永遠の思い出であり、彼らを繋ぎ止めるものである。それが残る限り生きてた証みたいなものはあるのかな、
「し・ぬ・ほ・ど・す・き」という普通の中学生がいえば軽い言葉が、声も出せず死を間近にした直美が言うことで重い言葉になっていてとても辛かった
良かった
文章の内容からしたら、少し古い作品ではある。
だが、生と死の意味、中3という心が揺れる時期の子達の内容は素晴らしかった。
主人公が最終的にどうなったかは読者次第に思える。中には苦手な方もいるかも。
クラシック音楽や野球の事が細かく書かれてるので、知識が無いと大変かも知れない。
主人公目線の文章なので、読み易くもなっている。
ふと深夜アニメでこの作品が出ていたのと、過去に読んだ事がありまた読みたいと思ったからダウンロードした。
本よりスマートフォンの方が軽いから、肩や腰に負担が来なくて良かった。
Posted by ブクログ
北沢良一
徹也に試合のビデオを撮るように依頼される。日々、ピアノのレッスンをしている。自殺について考えている。
羽根木徹也
野球部のエース。良一の同学年で人気者。
北沢孝輔
良一の弟。遠くの私立中学に通っている。
成績優秀。マーラーが好き。
船橋
良一と同じクラス。野球部でキャッチャー。通称は「番長」。
東山
ショート。陸上部にも入っている。
俊足好守好打、さらに勉強でも秀才と非の打ち所が無い。
上原直美
徹也の幼なじみ。小学校から私立の女子校に通っている。足に腫瘍があり切断し入院中。徹也に連れられて来た良一に恋心を抱く。
和泉
直美が入院している病院の看護婦。
良一の母
自宅でピアノの講師をしている。良一とはピアノに対する考え方が違う。
宮坂先生
良一が通う中学校の音楽教師。良一が中学二年時の担任。
直美の母
直美にそっくりの、目のきれいな女性。
ピアノの先生
良一が習っているピアノの先生。良一の母親と大学で同窓だった。
良一の父
良一がピアノを習っていることに何も言わない。孝輔のことなら真剣になるが、良一との間には共通の話題がない。新書判の本を編集するプロダクションの社長。
直美の父
額の上部が見事に禿げあがった、けれども童顔で、若々しい感じがする。電機メーカーの研究員。
下馬
船橋の子分。
Posted by ブクログ
勧められて読みました。15歳の頃に読むべきだと思いました。
野球やピアノや相撲などの描写が私の頭では単語を収集することだけで精一杯であまりイメージがわかなかった。
直美の死に方はあまりにも残酷で、ただただ可哀想、と思った。こういう病気の作品で、自分は真っ先に"生き物の死は必ず起こることだから仕方ない"と思うだけなんだと改めて感じた。選択肢がたくさんあると全部やめたくなり、放棄したくなるから自殺を考える良一に、『私の選択肢は病気病気病気、自殺したとしても病気のせいになってしまうわ』と直美は言っていて、病気は可哀想だと思った。死に近づいたので、達観した視点でいるんだろうなと思った。死に近いから互いは惹かれたのか、なんとなく雰囲気が合うのかどっちなんだろうなと思った。