感情タグBEST3
Posted by ブクログ
手話サークルの仲間(手話歴的には大先輩!)が「読むべき!」と貸してくれました。
著者の亀井さんは、Twitterではビシビシと厳しい(激しい?)印象ですが、こちらの本は岩波ジュニア新書なので、中高校生あたりを対象にした優しい雰囲気が全般的にただよっています。怖くないですよ〜。
もちろん、優しい口調の背後には、豊富な知識と経験とデータ、厳しさと覚悟が感じられます。
手話ついて、ろう者について漠然と興味を持った中高生や、地域の手話講座を受講し始めた人、民生委員さんなどなど、あらゆる人にお薦めできる本です。
「テレパシーの国」の例から、新井素子の「あの懐かしい蝉の声は」を思い出しました(『イン・ザ・ヘブン』収録)。ほとんどの人が第六感を持っている世界で、それがない人は“障害者”とされ、第六感を持つために手術をされる……というような内容の短編です。素子さんも聴覚障害を意識して書いたとあとがきにありました。ちなみに「あの懐かしい……」の初出は『SF JACK』(2013年)らしいです。偶然だとしたらすごいですね。もっと長編で読んでみたいなぁ。
Posted by ブクログ
文化人類学者が、手話を異文化と位置づけ、その世界を案内するというユニーク切り口の本。
フィールドワークの入門本と言った方がしっくりくる気がします。
「フィールドワーカーには、そもそもプライドがありません」
この言葉にグッときました。
Posted by ブクログ
これは読んで良かった。映画の「CODA」を観て手話というかろう者の世界に興味を持って読んでみた。手話は自然言語である事、ろう者の中に一人だけ聴者の自分がいたら自分がハンデを持つ側になる事などを理解して、自分が浅はかな理解を持ってたのが良くわかった。なんならろう者はハンデのある人たちだから助けてあげないと、くらいに思ってて思い上がってた。恥ずかしい。とまあ色々教えてくれた、手話を異文化として捉えたとても面白くて素晴らしい本。多言語としてとても興味あるな、手話。
Posted by ブクログ
書いてあることは確かに手話の世界では基本的なことなんだろうけど、ジュニア新書にするにはちょっと内容が難しいかもしれません。書き方の問題なのかな。業界用語を説明せずに使ってしまうあたりは、ジュニア新書に目立ちますね。
大学生ぐらいで、手話に興味を持った方におすすめです。
聴覚障害者福祉の本ではありません。あくまで、手話を言語としてどう見るか。手話の歴史はどうなのか。
そこら辺りが平易(業界人が読めば)に書かれています。
読んで損はありません。
本格的な勉強にも、ひまつぶしにも、どちらにも役立ちます。