【感想・ネタバレ】途中下車 パニック障害になって。息子との旅と、再生の記録のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

パニック障害で仕事を辞めた元雑誌編集長が、6歳の息子との旅を通して家族の中での居場所を築いて行くお話(ノンフィクション)。

奥さんの投資を無駄にせず、色々の気づきを経て、病気と家族遺棄から立ち直ったのだから著者も偉い。けれど著者より奥さんの方がずーっと偉い。
奥さんは金と時間の両方を夫に与えて、自分は家計と家事の責任を負って働き続けました。(しばらく休んだ後、夫は家事を始めたが)。それだけだって大変なのに、この夫のやることが「贅沢な宿に泊って息子と自分でおいしいものを食べる」という旅なんだから、寂として見守るのは、私にはとっても難しいことに思えます。

当初息子に「とうたん、じゃま」と言われていたのが、息子が登校拒否になる危機を救うところは感動したけど、妻が病気で傷みに脂汗を流していても『当たり前に側にいてくれる』夫ではなかったと過去のことを語られると、今が偉いんじゃない、昔が非道過ぎたんだと思います。

しかし、本の最後には家族みんなが幸せな様子で、苦労した奥さんと罪のない息子のために喜ばしく思いました。

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2012年10月02日

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