【感想・ネタバレ】土門拳 腕白小僧がいた(小学館文庫)のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

着飾らず、よそゆきでない素直で伸び伸びとした子どもの写真で溢れている。

笑っている顔だけじゃない。
戦後の、都市や地方で生きていた様々な境遇にいた子どもたち。
彼ら彼女らへの士門拳の愛情深い眼差しが、また心に温かくじんわり広がってくる。

ただいい表情、と思うのではなく、その時代や境遇に思いを馳せる。

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2024年03月09日

Posted by ブクログ

失われた日本の子どものいる風景
必要以上に美化するつもりはないけど
子ども達にとって
今の日本社会と当時の社会
果たしてどちらが
より多く幸せを感じる社会
だっただろうと思った
市のリユース文庫にて取得

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2022年09月02日

Posted by ブクログ

 私の場合、土門拳氏の作品といえば、「古寺巡礼」等で発表されている「寺院」「仏像」といった日本古来の伝統的文化財を対象とした重厚な写真を思い浮かべますが、土門氏は、有名人や一般庶民を写したポートレートやスナップ写真も数多く残しています。
 本書は、「人」とりわけ「こどもたち」のスナップを中心に土門氏のエッセイを併載したものです。
 前半の「江東のこども」では、土門氏は、貧しさを突き抜けたような天真爛漫さ溢れるこどもたちの瞬間を捉えていました。他方、後半の「筑豊のこどもたち」には、廃坑となった炭鉱町の厳しい現実の中に生きる子供たちの姿が並んでいます。

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2013年10月20日

Posted by ブクログ

土門拳の幾つかの写真集からよりすぐって編集した一冊です。なので、編集時点(2002年)で感動的な写真ばかりが集められているのは当然と言えば当然でしょう。これらの写真を今日(2013年)の時点の日本人として、どのような視点から評するべきかは難しい問題だと思います。この写真のモデルとなった子供達は多くが団塊の世代で、その後の人生の歩みと現在の生活状況を想像して見ることもなかなか面白いことでしょう。簡単に、「昔は良かった」なんてことは言えないはずです(昔は酷かった、と簡単に言えないことも確かですが)。
それはまあともかく、写真ですからまずは素直に見てください。子供達の表情や全身の躍動感を通じて、人間という存在の魅力と不可思議さを、きっと感じとることができると思います。

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2013年01月24日

Posted by ブクログ

昭和20年代後半から30年代初頭にかけて土門拳が撮った子供たちの写真をまとめた1冊。写真も文章も素晴らしい。もうこういう子供の写真って撮れんかね? 今こそ必要なんだと思うんだがなぁ。受難のよね。

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2023年02月13日

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