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Posted by ブクログ
プロローグで激流のニジマス、淀みのニジマスという例を出して、競争社会に出るとエネルギー効率が悪いという話をしている。
そこで著者はゆったり生きる生き方を全編を通して提案する。
前篇では仏教に基づく著者の労働観や身分観の話を海外の例とも対比しながら説明している。
日本は労働神事説だという点は興味深いのでもう少し掘り下げてほしかった。
後編では著者の提言ということで世間の価値観を軽視し、いまを生きるといったことを言っている。
金持ちは幸福で、貧乏人は不幸だというような「世間の物差し」を捨て、人間はなんだっていいという「ほとけの物差し」を持とうという提言は世間の価値観に振り回される身にとっては面白いと思った。