【感想・ネタバレ】神社の系譜~なぜそこにあるのか~のレビュー

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Posted by ブクログ

【神社ってなぁに?―1】
たとえば、淀川長治さんの云ってた「映画の文法」なんてことを
思い出します…つくられたものには、すべて意味がある…
もしくは、その意味を読み取ることこそ肝心…
そんなようなことだったかな?…本書は「神社の文法」です!

日本人はいにしえより、太陽を崇拝してきた…
神社は、太陽の動きにより配置された…いわば「自然暦」…
なるほどなぁ! ボクは、すとんと腑に落ちました! 神社は
夏至、春分・秋分、冬至…日の出、日没のライン上に位置する!

本書では20の神社を中心に語られているんだけど、
そこにまつわるする逸話のなんて興味深いこと!
たとえば、こんなお話…

・厳島神社の神殿は方位の軸線(ここでは南北)を
 強調するため、拝殿から祓殿にかけて天井の高さが
 なだらかに低く、平面形状(間取り)が徐々に狭く、
 採光が徐々にとれるようになってる。

・木嶋坐天照御魂神社(京都・太秦)には、
 謎の三柱鳥居があり、秦一族に関係する遺構を
 自然暦として記録するための装置であったと考えられる。

・家康は遺言でこう伝えた…
 ―遺骸は久能山に納め、葬礼は増上寺に申し付け、
  位牌を三河の大樹寺に立て、一周忌も過ぎた頃、
  日光山に小さな堂を建てて勧請せよ
 これも、方位―太陽崇拝―皇祖神を意識したものだった。

…と、まぁ、他にもいろいろあって楽しめました!
これから神社へ行く時は、地図と方位磁石が
欠かせないな…なんて思っちゃうような一冊です!

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2013年06月16日

Posted by ブクログ

地図を手元にもう一度読み直そうっと。こういうのがあるから古本屋通いはやめられない。。定価じゃちょっと高いもん(笑)

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

日本の神社は、なぜそこにあるのか。

神社の場所、個々の祭神と歴史を通じて、
都市出現の何故、
自然暦の読み方が、ラッシュで見れます。

東京の守り神は、誰か知ってますか?

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2011年09月24日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
「八百万の神」と言い表されるように、日本には多様な神が祀られている。
元来、神社には神の家である本殿はなく、神奈備あるいは三諸と呼ばれる山や、神籬と呼ばれる木、磐座と呼ばれる石などで祭祀を行い、そこに神が宿ると信じられてきた。
いいかえれば、自然そのものに神が融合していた。
このような自然=神といった概念は、どこからきたのだろうか。
本書は、神社の系譜を考える上で従来はあまり用いられなかった「自然暦」という視点を取り入れ、新たな切り口から神々の系譜について考える。

[ 目次 ]
第1章 怨霊の神々(神田神社(東京)―伝説の絶えない場所 上・下御霊神社(京都)―天皇にふりかかった怪異 ほか)
第2章 王権の神々(大神神社(奈良)―巨大な正三角形 吉備津神社(岡山)―鬼退治伝説の遺構位置 ほか)
第3章 大和朝廷と東西線(鹿島神宮(茨城)―「日立ち」と大和朝廷成立 出雲大社(島根)―朝鮮との深い関係 ほか)
第4章 氏族の守護神(春日大社(奈良)―交通安全の神 厳島神社(広島)―神社建築にない配置 ほか)
第5章 人を神として祀った社(日光東照宮(栃木)―奇妙な遺言 豊国神社(大阪)―神への再生 ほか)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

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☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年04月09日

Posted by ブクログ

日本の神社の立地が「自然暦」を取り入れて決められていると言う事を論考した本。
ここで言う神社は、所謂神社の社殿だけでなく、古来から神の依代とされてきた神奈備あるいは三諸、神籬、磐座を含める。

系譜というので、神々の相互関係を叙述したした本かと思っていたが、神々の物理的な位置関係を書いた本であった。

「自然暦」というのは、おのおのの位置関係が春分、秋分、夏至、冬至の日の出の方向、日の入りの方向により決められていると言う事のようである。

実際に地図で検証したわけでは無いので、何処まで邦楽がジャストオンしているのかは定かではない。そのうち検証してみたい。

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2010年12月02日

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