【感想・ネタバレ】みんなちさこの思うがままさのレビュー

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Posted by ブクログ

浦和浪漫山岳会で活躍した池田知沙子さんの紀行文集。池田さんは1999年に急逝。
上信会越を中心に、深いブナの森の中に流れる癒しの沢を逍遥する。このような山旅が本当の浪漫と言えよう。会を主宰する高桑信一氏の想いも深く伝わってくる。
以前、一般の書店では手に入らず、浦和浪漫山岳会出版局からなんとか手に入れた本です。その後絶版になったということだが、ここに山と渓谷社から改めて出版された。
多くの方が、池田さんの素晴らしい文章に触れることを期待します。

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2013年02月01日

Posted by ブクログ

山登りスタイルが近くて、山や自然の美しさを絶妙に表現して凄くわかる~!!私もこれがあるから山に行くのかな、ちさこさんくらい、味わいたいとも思った。

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2022年02月28日

Posted by ブクログ

浦和浪漫山岳会会員で1999年、急逝した池田知沙子さんの遺稿集。
素晴らしい感性と才能をもった人の本である。ちりばめられた自筆のイラストもいいし、何より、自然なまでのその文章がいい。読み進むうちに心が妙に落ちついてくる。また、それが快感に変わってくるのである。不思議な文章を書く人である。若くして散った才能ほど瞬間に輝いている。

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2021年01月25日

Posted by ブクログ

「満天の星である。遠く稲光もする。

焚き火が燃えあがると、ひととき星数が少なくなる。美しい闇のただなかに、沢音がたしかなリズムをきざむ。

みんなちさこの思うがままさ。月もだしてみせると有言してしまったさ。多分、私たちが寝静まった頃、なんといっていいかわからないお月様が、静かに静かにめぐるのだろう。」

本は極力蔵書しないようにしているのに、思わずポチッとしてしまった帯のこの言葉。

詩のような、抒情詩のような、つぶやきのような、まるでものがたりを切り出してきた絵画のような。

1999年に急逝した池田知沙子さんは、奥利根などの地域研究に力を入れていた浦和浪漫山岳会で「浪漫の母」として慕われた人物。人の入ることの稀な山域を、沢登りや雪山登山というスタイルででかけ、会報に書き綴った原稿を集めた遺稿集の復刻版。

ということは知らずとも、

ただ、この焚き火に色鮮やかに浮かび上がる沢の夜に、浸ってみたいと思ったのでした。

そんなわけで、奥利根へ。

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2013年08月22日

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