あらすじ
年をとれば、見えにくくなるのは当たり前…そんなふうにあきらめていませんか?たった数分間の手術で毎日が変わります。画期的な手術法を開発し、年間8000の目を手術。親切で熱心なカリスマ医師が「白内障のすべて」をわかりやすく語ります。
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Posted by ブクログ
著者は眼科医の赤星隆幸(あかほし・たかゆき)氏です。
本書は専門である白内障について概要、治療、費用などについてまとめたものです。
著者は自治医大を卒業後、眼科医としてキャリアを積み、中でも「白内障手術」の研究に没頭しました。
92年には「フェイコ・プレチョップ(Phaco Prechop)法」という独自の技術を考案し、白内障手術の世界標準となっています。
現在は三井記念病院の眼科部長として勤務し、精力的に治療や啓蒙しています。
本書は白内障について一般向けに解説することを目的に編集されていました。
どのような症状があるのか、どのような経緯で発症するのか、検査や治療の流れ、費用などについてまとめられていました。
特に著者の開発したフェイコ・プレチョップという技術は、角膜のわずかな隙間を切開する手術で、水晶体を事前に破砕することで安全性を高めて手術時間を短縮する画期的な技術でした。
白内障以外にも緑内障や糖尿病性網膜症など関連疾患が述べられ、合間には福田元首相や中村玉緒氏らの手術体験が挿入されていました。
本書を通読することで、白内障について一通り理解できます。
発症機序などもイラストを交えて咬んで含めるように説明されていて、専門家が読んでも参考になると思いました。