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Posted by ブクログ
アスペルガー障害の作者さんの自伝的なお話です。
いくつかシリーズになっているようなんですが、まずはその第一冊目。
作者さんの保育所時代のお話です。
個人的に、仕事でこういう障害のある人と関わることも多くて。
なおかつ、自分もそっちよりの人間だと思っているので、だいぶわかっていることも多いような気もするのですが。
それでもこの本を読んで、勉強になることはとても多かったです。
まず、音の聞こえ方。
普段、人間は無意識に聞かなきゃならない音とそうじゃない音を選別しているけれど、アスペルガーの人はそれが苦手で、ついつい他のことに気を取られてしまったりする。
そうすると「聞いてるの?」って怒られたりする訳だ。
でもそれってすごく理不尽ですよね。
彼らにとってみれば、聞こえ過ぎて他のことに気を取られてしまうわけなのだから。
そういうことって、文字の説明では何と無く理解しているような気はしていたけれど、こうやって自分の経験としてわかりやすく書かれると、まだまだ私はわかってなかったんだな、と反省することしきりでした。
でも、アスペルガーってものすごく範囲の広い障害なので、なかなか一口では語れないと思うので、これがすべて、という訳ではないと思うんですが。
アスペルガーの人って基本的に自分のことを話すのがうまくないイメージがあるので、そういう意味ではとても貴重だと思うので、ぜひぜひ、興味のある人には読んでもらいたい本です。