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Posted by ブクログ
奈良の大学に通う女子大生が主人公。奈良のお寺の豆まきに参加することで、狐のお面をかぶった「狐さん」と綺麗な女性揚羽さんに出会う。いろいろなイベントで狐さんと揚羽さんに出会いその交流を描くもの。
読むのは何回めか。文章とか奈良の景色とかは好きなのだけど、どうしても最後の主人公の決意に納得できない。確かに揚羽さんは狐さんにとって大事な人だろうけど、今までしなかった整形をしたり、狐さんが変わってきているという揚羽さんの言葉は一体…。私にはそんなことできないな。狐さんのキャラはとても良い。続きが気になる、読みたい。
Posted by ブクログ
奈良の女子大に通う二年生の「私」は恋愛成就の効果があると言われる鈴を手にいれるため東大寺二月堂で行われる豆まきに参加する。そこで「私」は料理上手で面倒見の良い女性、揚羽と着流し姿で、マジックが上手く、物知りだが、顔にはいつも紙製の狐のお面を被る男性、通称 狐さんに出会う。
そして「私」は狐さんと触れ合ううちに彼に好意を抱くようになる。
これはそんな「私」と変人、狐さんとの恋を描く物語。
私はこの作品を以前から読みたいと思っていたが、中々読めずにいた。このためやっと読めて良かった。また奈良の祭りについての記述が細かく書かれていて、そんな祭りがあるのかと興味深かった。
狐さんがお面を被っている理由について知ったときには成る程なと感じた。また自分が思い描いていたラストとは大きく違っており、恋愛について描いた作品でこういう終わり方をするものもあるのだなと感じた。欲を言えばもう少し登場人物が出てきても良かったのではないかと思う。
これは「私」のある一つの恋を描いた作品、しかしこの恋は余りにも衝撃的で、生涯忘れられないものとなる。
貴方もきっとこの作品に化かされる。