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Posted by ブクログ
川村二郎 「 白山の水 」 泉鏡花 批評文。鏡花の作品世界を 金沢、川、橋などキーワードから論述した本。鏡花の作品世界は 江戸川乱歩の怪奇幻想とは 少し違う〜詩的、甘美的
「歌行燈」「草迷宮」「春昼」を読んでみようと思う
作家の思想遍歴からアプローチしたのではなく、作家の土地からアプローチ
鏡花の作品世界の構成要素
*金沢〜生の領域の上に死の影が張り付いている
*川〜川は その街の安定思考を ゆり動かす
*橋〜死者の供養のために橋をかける
*女の水死と蛇〜細密描写から死が匂い立つ
生者の世界と死者の世界の仕切り
*仕切りは完全に遮断されない
*山、水が 人間の想像力によって 仕切りとなる