【感想・ネタバレ】大人たちはなぜ、子どもの殺意に気づかなかったか?のレビュー

あらすじ

子どもたちの「脳」にいま、起こっていること。―少年犯罪と発達障害について考察するドキュメント― あなたのお子さんは、こんなサインを発していませんか?

◎いろいろなことを話すが、状況や相手の感情、立場を理解しない。
◎周りの人が困惑するようなことも、配慮しないで言ってしまう。
◎言葉の本当の意味がわからず、表面的に、言葉通りに受け止めてしまう。
◎会話のしかたが形式的で、抑揚がなく、間合いが取れない。
◎みんなから「○○博士」「○○教授」と呼ばれている。
◎ある行動や考えに強くこだわり、変更や変化を嫌がる。

―少年事件を取材していくと、多くの少年事件の加害者は、「広汎性発達障害」という精神医学的な問題を持っていた。彼らは「悪意なく人を殺そうとした」ことや、「犯した罪の重さを実感できない」加害者たちだったのである。「殺意がないのに人を殺してしまう子どもたち」に、私たち大人はどうすれば気づくことができるのか。その行動を未然に防ぎ、回避するためには、いったい何が必要だったのか。そのことを、実際に起こった事件から考察してみたいと思う。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『僕はパパを殺すことに決めた』の著者の最新本。これは只今絶本のハズ。
実は3年半程『出版停止』だった事を初めて知りました。

著者の言いたい事がやっと分り始めたって感じ。
今まで『色眼鏡』とかで見てた感じがあったので、この本で『警鐘を鳴らす』って態度をハッキリと見せてくれた。

ただ。
少年犯罪=障害 と決め付けているメディアとか、医師とかいるのは間違いない。
それがオーソドックスに、インパクトを付けて偏見を持たれたくない。

 普通の子 って誰が決めるの?
カメレオンみたいに その場その場で色を変える のは大人も同じじゃないのかな?
なんて思ったりして。

8章から成り3つの大きな事件を(『佐世保小6女児同級生殺害事件・静岡タリウム少女母親毒殺未遂事件・奈良エリート少年自宅放火殺人事件)を軸として 障害とはなんぞや と問いかけている。

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2010年12月06日

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