【感想・ネタバレ】猫丸先輩の空論のレビュー

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

『水のそとの何か』
毎朝ベランダの手すりに置かれる水の入ったペットボトル。猫丸先輩の強引な推論。二つの推論。

『とむらい自動車』
事故にあった八木沢君。事故現場に花をたむけた大西君と猫丸先輩。「鈴木さん」を求めタクシーの運転手たちの争い。ミドリのおばさんの陰謀。

『子ねこを救え』
1匹だけ首輪を...続きを読むしてもらえない子猫。虐待と思い救出作戦。個体識別。

『な、なつこ』
憧れの人に会うために吸いかけ割り大会の主宰に力を貸した新井くん。割られたスイカの謎。

『魚か肉か食い物』
大食いの早苗が突然ジャンボ・ステーキを前に逃亡。左手に隠された謎。

『夜の猫丸』
残業中の八木沢君の会社にかかってくる謎の電話。宴会中の猫丸の推論。

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Posted by ブクログ 2012年11月01日

4-
前作『〜推測』の解説(怪説)で加納朋子に、短編タイトルに文字りネタ縛りを課していくことの苦しさを冗談まじりに指摘されていたが、本作ではその本人の作品『ななつのこ』を元ネタにしてきたことにニヤリとさせられる。

内容も良い意味で安定しているが、いささか先が読めるものもあり、驚きは少ない。もっとも...続きを読む、“ルリ子さん”など登場した瞬間にオチが想像できてしまうが、これはそういう狙いなのかもしれないし、先が読めたからと言って別につまらないわけではない。むしろ安心して読める分、心が多少荒んでいるときなどに読むと、思いがけず平静をもたらすかもしれない。ああ、なんだ、作中のスイカ割りと同じ効能だ。

ところで、裏表紙に“人気シリーズ第2弾”とあるが、紛らわしいことに、これはあくまで講談社からは2作目という意味で、猫丸シリーズは先に創元から3作出ているので本作はシリーズ5作目ということになる。

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Posted by ブクログ 2011年02月17日

 もともと本格調の密室殺人でデビューした猫丸先輩、いつのまにか路線変更して血なまぐさくないのどかな作品のみに登場するようになってしまったというのは作者の弁である。血なまぐさくないのは結構であるが、提出される謎はのどかではないものが多い。そこがこの作者の一連の作品の魅力であろう。ちなみに今回のお気に入...続きを読むりはあらすじの二番目のタクシーの問題である。事故現場に次々とタクシーが迎えにやってくる。その場所に居合わせた人間は呼んでいないのに。誰が何の為にというお話である。なるほどと膝を打つ解答に感心したのだが、犯人はわからずともモデルになった場所はわかった。杉並区の○○坂であろう。犯人以外の指摘ができたのはこれがはじめての経験であった。

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Posted by ブクログ 2011年01月19日

殺人事件が発生しない、日常系ミステリーです。
お話自体がほのぼのとしていて、面白かったです!!
猫丸先輩のキャラもよかったです。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

猫丸先輩大活躍。
男子高校生を笑いながら追いかける(全力疾走)先輩が素敵過ぎました。
日常ミステリでほのぼの読めました。解釈が一つでないところが好きです。
話を引っ張るネタみたいなのは見え見えだったですが、面白いっす

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年09月05日

日常の謎系と呼ばれる,殺人事件が起こらないミステリは,世の中に多数存在する。日常の謎系のミステリは,日常で起こった少し不思議な出来事について,登場人物がいろいろと推理をしたあと,名探偵役の登場人物が真相を語るという構成がセオリーである。しかし,猫丸先輩のシリーズは少し違っている。
日常に少し不思議な...続きを読む出来事が起き,謎に巻き込まれた主人公が,名探偵役である猫丸先輩に出会い名探偵の推理を聞くところまでは同じである。しかし,猫丸先輩が語っている推理が真相かどうかは分からない。猫丸先輩は真相を語るのではなく,こういう考え方もあるという説を伝えるだけなのだ。
猫丸先輩シリーズの魅力は,真相を語るのではなく,このように考えることもできるという説を語る猫丸先輩のキャラクターにある。このキャラクターが好きな人にとっては大好きな作品になるだろう。個人的には,猫丸先輩のキャラクターは,単に猫丸先輩が憎たらしいと思ってしまうので,そこまで好きではない。よって,猫丸先輩シリーズの評価はそこそこということになる。
猫丸先輩の空論は,猫丸先輩シリーズの中では好きな方。6つの短編は駄作がなく,平均点以上の作品揃い。猫丸先輩シリーズそのものについて,そこまで高い評価をしていないので,★3~★4の間くらいなんだけど…★3で。猫丸先輩シリーズが好きな人には傑作なのでは?

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Posted by ブクログ 2014年08月04日

久々にシリーズを再開、これで文庫としてまとまっているのはラストです。
前巻同様、猫丸先輩が日常の謎に対して仮説程度の推理を披露する構成です。やはり推理には多少の物足りなさがありますが、一方で、謎を提起する才能を強く感じる内容でした。毎朝ベランダに置かれていくペットボトルや遠くから近づいてくる電話の着...続きを読む信音など、謎としての魅力に心引かれる訳です。故に推理に対しての期待値も高まってしまうという(苦笑)

これ以後は短編集やアンソロジーにフラフラ登場する猫丸先輩を追っかけることになるようです。出来ればまた殺人事件に挑む猫丸先輩が見たいところ。

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Posted by ブクログ 2011年01月01日

いつも同じ作家さんのばかり読んでいるので、新たな視野を広げようかと購入してみた一冊。
殺人の起こらないミステリというから、北村薫さんみたいな感じの話を想像していた。
確かに面白いとは思うけれど、もう少しパンチの効いた話を期待してしまっていた。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

猫丸先輩、日本一かわいい探偵じゃないか?

相変わらずののらりくらりぶりが好きです。
ただ先輩の答えが正解かどうか、の証明がされず投げっぱなしなところはときどき不安になる。いやそういうスタイルなのはわかるんだけど。

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Posted by ブクログ 2010年05月24日

年齢・職業ともに不詳の童顔探偵猫丸先輩が、日常を本格推理する!
イラストレーターの家のベランダに毎朝決まって置かれるペットボトル、交通事故現場に集結させられた無線タクシー、密室状態のテントの中で割れ、散乱していた7個のスイカ……などなど不可解で理不尽な謎がすらりと解かれる推理の極み6編。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

年齢不詳の猫に似た顔を持つ猫丸先輩。
こんな知り合いいたらちょっと…と思うのに、何だか憎めない。
そんな猫丸先輩が、ちょっとした謎を推理していきます。
短編集になっているのですが、推理する猫丸先輩は
思わぬ所から登場してみたりして面白いです。

題名通り『空論』なので、本当の所は分かりません。
猫丸...続きを読む先輩が現状を見て、こうじゃないか、という推理をしてくれるだけ。
けれどその内容は、言われれば納得できる内容になっています。

人も死なない、犯人もいない、行動推理でしょうか?
人間観察が得意な人にはいいかもしれません。

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