【感想・ネタバレ】キリスト教を問いなおすのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

キリスト教は、「何者か」であることでなく「人間同士の出逢い」として向き合うこと。

上記の表現について、しっくりきた。
どうしても「何者か」「肩書きは何か」というところで人を判断する場合が多く、その場合にはやっぱり個別性というところは欠落してしまう。

しかしその個別性のなかにこそ「その人」たらしめるものがあり、そのゾーンに入っていくことがキリストの行った隣人愛である。

こうして人間が「わたしーあなた」の関係を作る場を提供するのが、「神」である。それを可視化したのがイエスだ、という説明にも納得がいった。

一応、ミッション系の大学だったので講義はあったが、個別の教義をどう解釈して何を伝えているか、に焦点があたっており、そもそもキリスト教って何だっけ、というところが抜け落ちていた。

現在の、ISのような宗教原理主義者は、本書のなかでも表現があったが「確かさへの逃避」という状況で説明ができそう。
グローバル化し、不安定になる社会のなかで、確かさを求めさせそれを提供する人がいるからこそ、マーケットが成り立ってしまう。

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2017年03月04日

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