【感想・ネタバレ】ヘイト・スピーチとは何かのレビュー

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Posted by ブクログ 2017年12月01日

全日本人必読の書であると言いたい。評論というのは多少なりとも筆者の思想や立場によって偏りがあるし絶対的にこれが正しいということがないのが通例であるが、こと差別に関して、人種や民族、障害者、社会的マイノリティといったジャンルで概念化した差別に関してはいかなる事情があろうとも絶対的悪であり、ましてやその...続きを読む差別を助長し扇動するような汚らしい罵詈雑言など文明社会に存在してよいはずがない。

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Posted by ブクログ 2018年04月07日

表現の自由の問題がからむヘイトスピーチ。
日本のヘイトスピーチに対する姿勢はまだまだ世界的に遅れをとっていて、もっと向き合っていくべきだ!ということを学んだ。

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Posted by ブクログ 2016年09月04日

ヘイトスピーチの定義から、その形成の歴史、国際的な潮流、わが国での法規制の是非について総合的に論じた書。ヘイトスピーチ対策法が成立する前に書かれた書なので、若干古いのですが、わが国におけるヘイトスピーチをめぐる議論が紹介されており、いずれもヘイトスピーチの法規制が必要という立場から論じており、勉強に...続きを読むなりました。

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購入済み

ヘイトスピーチの入門書

2016年03月04日

ヘイトスピーチの入門書です。著者が法規制に賛成に偏った意見だったことが一番気になりました。合わせて法規制慎重派の書も読むと良いと思います。

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Posted by ブクログ 2015年10月11日

非常に良い、と最初は思ったけどねぇ。

でも、この手の問題でポジションを取って、丁寧に一般向けに論じるというのは大事な事だと思う。

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Posted by ブクログ 2014年11月15日

具体的に例示されるヘイト・スピーチやヘイト・クライムの記述に触れるだけで何ともやりきれない思いに襲われる。それらを直接浴びせられた人々が受けたであろう傷の深さを想像するとさらに気持ちが塞ぐ。法律家らしい硬すぎる文章が難点だが、日本における人権擁護のための法整備を求める著者の訴えには異を唱える余地がな...続きを読むい。

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Posted by ブクログ 2015年06月19日

 現在の日本におけるヘイト・スピーチ(差別煽動)、特に在日コリアンや被差別部落出身者に対するそれの横行の状況、日本政府による差別放置・助長の現状、現行法下での規制の限界、イギリス・ドイツ・カナダ・オーストラリアにおけるヘイト・スピーチ規制の現状と課題を示し、罰則を含む包括的な差別禁止法制の必要性を訴...続きを読むえる。日本の法曹界では、権力の濫用により「表現の自由」を危うくするという理由で、ヘイト・スピーチの法的規制(特に刑事規制)に否定的な見方が強いが、国際的には人種差別撤廃条約に基づく法規制の流れが一般的であり、事実上無法状態にある日本の現状はむしろ異常であることを強調している。

 法学的アプローチからのヘイト・スピーチ問題の評論としては主要な論点を網羅しており、この問題を考えるうえで必読の書と言えるが、本書が示す日本の絶望的現況(特に差別主義者の多い安倍内閣の存在)は、仮に法規制が実現してもむしろ「日本人差別」と称してマイノリティ迫害に逆利用される可能性を容易に推測させる。

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Posted by ブクログ 2014年05月04日

問題はシンプルなのにその解決は困難。
その困難さが一冊を通じてにじみ出ている。
日本がヨーロッパ等の諸外国とそもそも違っている点は、この国は、単一民族国家という建前でなりたっていること。だから、人種差別撤廃条約に理屈は賛同・加盟するが、単一民族国家であるこの国には人種問題などあり得ないという立ち位置...続きを読むをとるしかなくなってしまっている。それは外国人労働者などとはまた別次元の問題であり、国のアイデンティティに直結することでもある。
昭和はもうとっくに終わってしまったが本当は昭和のうちにケリをつけておくべき問題だった。
そんなことを考えながら、しかし、今ここにある問題として、法律や条約としてだけではなく人間として立ち向かっていかなければならないことだと考える。

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Posted by ブクログ 2015年03月11日

「ヘイト・スピーチとは何か」というよりは、「ヘイト・スピーチを法的に規制するにはどうすればよいか」といった内容だと思った。
そもそもヘイト・スピーチとは何なのか、ということを多角的に考察したり、その内実を検証するという本ではない。
あくまで著者は「他国と比較してみても、日本はヘイト・スピーチの現状に...続きを読むきちんと向き合っておらず、早急な対策が必要」だという立場で論じている。

しかし、著者がそう言葉を尽くすのももっともだ、としか言いようがない。日本におけるヘイト・スピーチ対策の現状はあまりにもひどい。たとえ著者の視点が多面性に欠けているにしても、この現状は日本社会の怠慢だといえるだろう。そして私もまた、その現状に関心を持っていなかった日本社会の一員なのだ。……

差別の問題は根が深く、一義的に解決できるものではないが、それに社会が蓋をすることは全く話が違う。ないものとしないこと。実際にこれらは今の日本社会であっていること。それを許さないと「私」が思うこと。

差別によって傷ついている人たちがいる、その問題をないものにしてはいけない、と思った。

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Posted by ブクログ 2015年03月15日

自分用キーワード
チマチョゴリ切断事件 在特会 宇治市ウトロ カルデロン事件 徳島県教組襲撃事件 奈良水平社博物館差別街宣事件 レイシストをしばき隊 のりこえねっと 京都朝鮮学校襲撃事件 皇民化政策 ブラジル人少年リンチ事件 ケビン・メア(沖縄へのヘイトスピーチ) ポリティカ...続きを読むル・コレクトネス ジェノサイド禁止条約 ラバト行動計画 在日特権は存在するか 金尚均の差別体験 浦本誉至史(連続大量差別葉書事件) レイ/ヘッセ「心の中の地図」 ルワンダの虐殺 コモン・ロー コリン・ジョーダン事件 マイケル・アブドゥル・マリク スカーマン報告書 イスラモフォビア 平等人権委員会(イギリス) フレドリック・トーベン事件 バス分離事件 アファーマティブアクション マシュー・シェパード ジェイムス・ビアードjr ボハネイ事件 ブランデンバーグ事件 スコーキー村事件 R.A.V.事件 ヘイトスピーチは自己表現・自己統治なのか? ヘイトスピーチは良質な議論で駆逐出来るか(対抗言論の前提を破壊しているのではないか)? 違法化しないが為に排外デモが公に認められているのではないか?

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Posted by ブクログ 2015年02月04日

 「言論の自由」はもちろん尊重しなければならないが、このようなひどいものも守らなければならないものかとの感想をもった。
 マスコミが直接報道することも躊躇するような醜悪なヘイトスピーチの現状がよくわかる本ではあるが、他国の取り組みを詳細に取り上げすぎて、本書の主張と焦点がちょっとはっきりしないように...続きを読むも思えた。
 それにしても、日本はこのような露骨な悪口は言わない文化があったように思っていたが日本社会は変質してきたのだろうか。

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Posted by ブクログ 2015年01月14日

○京都朝鮮学校襲撃事件・備忘録
・2009年12月4日、事件発生。
〈刑事訴訟〉
・2011年4月、京都地裁、被告人らに侮辱罪で有罪判決(執行猶予)。
・その後、被告人のうちの一人が控訴するも、2011年10月、大阪高裁は控訴棄却。2012年2月、最高裁は上告棄却。
〈民事訴訟〉
・2013年10月...続きを読む7日、京都地方裁判所、在特会に対して約1226万円の損害賠償義務を認容。学校の半径200メートル以内における街宣等を禁止(本書のカバーしているのはここまで)。
・2014年7月8日、大阪高裁、地裁と同じく約1226万円の損害賠償義務を認容。学校の半径200メートル以内における街宣等を禁止。ただし、地裁が人種差別撤廃条約を直接適用したのに対し、高裁は同条約の趣旨を判決に取り込むにとどまった。
・2014年12月14日、最高裁判決。高裁判決を維持。

 以上、自分用のメモでした。本論ですが、良書です。京都の事件だけでなく、他のヘイトスピーチ、ヘイトクライムの例を挙げながら、法規制の可能性を論じています。私自身は、ヘイトスピーチは憎むべきであっても、法規制するべきではないと思っています。ヘイトスピーチの法規制は特定の内容の表現を規制する「表現内容規制」であり、合憲性はもっとも厳しく判断するべきだからです(「明白かつ現在の危険の基準」など)。ヘイトスピーチといえども政治的な意見を述べるものであることも併せ考えると、やはりそのような法規制は狂言の自由を不当に侵害するものであり、憲法21条1項に反する、というのが私の考えです。京都の事件のようにサッカーゴールを倒すといった物理的危害、あるいは、言葉にせよ侮辱罪にあたるものは規制するべきですが、それらは現行法で刑事罰を科されているので、新たに規制すべきとも思えません。とは言え、本書の師岡さんの法規制を論じたものは、傾聴に値するというべきでしょう。
最近では、出版社のヘイト本の製造責任を問う動きもあるそうです。ヘイト本ではなく、このような良書が読まれるようになることを願うばかりです。

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Posted by ブクログ 2014年02月19日

ヘイト・スピーチは、人の尊厳を傷つける行為であって、深刻な人権侵害と社会の破壊をもたらすもの。日本政府は実態を知りながら、積極的に対応しないのは、どんな不都合があるからなんだろうか。そこから目を背け、知らぬふりをしてしまうのは、あまりにも利己的すぎる選択ではないか。

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Posted by ブクログ 2020年06月15日

うーん、勉強になったが、規制慎重派の言い分はもっと検討するべきだと思う。一方的に見える、というか慎重派に反論している部分は紋切りになっていて説得力がないとおもう。

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Posted by ブクログ 2014年01月06日

厳罰がいいのではないが、厳罰が望ましい…と言っているようです。
規制条項は欲しいが・・・乱用されても困る・・・と言う。
つまりは、国政が姿勢を示せ・・という結論らしい。
これは女性だな…と著者をみる。
感情的な表現が多い。
新井将敬に言及しているが、自殺の原因に証券スキャンダルを書いていないことなど...続きを読む、方向性に作為がある。
感情を前に出すと、理屈が引っ込むので、心して読んだ方がよい。

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