【感想・ネタバレ】『ギロチン城』殺人事件のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ひえー何が起きたんだ。わけわかんないぞこれ。物理トリックやばい。でも叙述トリックもなかなか。ひえー。

**ネタバレ**
ギロチン城のスケールが大きくて笑いました。上に刃物ぎらりんしてたら気付けよ…。あの図で廊下は丸く回らないよ…。うまくしゃがんでないと全身がぶつ切り(楽しい)になっちゃう。突然「城はシリーズだったんです!」っていろいろなネタ入れてきたのは何故。
なんか逆叙述トリックとかいうすごいのが使われてるらしいのですがギロチンどすんのインパクト強すぎてあまり印象に残ってないです。名前がわかりやすくて大変よかった。適当な名前ながらキャラ判別できたし。

天井のギロチン錆びなかったの?って思ったけど錆びてた方がホラーチックですね。さっくり切れないと余計痛そう。つっこみどころをいろいろ想像するのも楽しい本でした。

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2014年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人形に込められたHelpの文字、探偵・ナコと頼科は曰くつきの「ギロチン城」へ。
そこでは道桐の姓を持つ一族とその従者たちが下界と隔絶した暮らしを送っていた。回廊で起こる不可能な密室殺人、あまりにも巨大な城と謎が待ち構える。

城シリーズの第四弾。非常にスピーディーに事件に突入する。アリスミラー城と同様、完全にトリックに重視の作品で登場人物の心理描写は淡々としている。 


ギロチン城の名の通り、城自体が巨大なギロチン仕掛けになっている。コレクションルームの不自然な区切りはそう来たかという感じ。 回廊の廊下移動の大仕掛けも面白い。廊下が円状になるように歪んでいる伏線が眩暈を起こすというのは弱いと思うけども、降霊術・スクウェアというネーミングがいいじゃないですか。

藍と悠の誤認は中々に複雑で頼科と道桐一族そして読者のそれぞれで認識の齟齬がある。人物の呼称を人体のパーツで分けるという人形の件があるからこそ出来る荒業である。

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2024年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

20101101
タイトルに新本格派っぽい匂いを嗅ぎつけて手に取ってみた本作。シリーズものかなと思ったけど、これで読み切りのようです。

ナコというお人形さんめいた探偵(一人称「僕」のクールな少年らしい)が出てくるのだけど、その風貌が「女性的」であるあたりとか、ワトソン的立ち位置の主人公(男子大学生なのに一人称が「私」で少し違和感)がナコと共に潜入した「ギロチン城」にはちょっと同性愛っぽいメイドさんたちがいたり(私の妄想かも・笑)住人は当主の男性を除いて全員美少女の姉妹だったりと、なかなか中二病テイストな世界観なのですが、メインとなる物理トリックはかなり大がかりですごかった。ただそれと同時に、そういったトリックは「ギロチン城」という非現実的な舞台がなければ成立しないわけで、社会派一味から新本格が「絵空事」「子供だまし」とバカにされちゃう一因も垣間見えたり……しかし、[ネタバレ注意]
物理トリック以外にも衝撃?の叙述トリックが最後に明かされたり、(正直あれはちょっとずるいと思う笑)、「ギロチン城」の名前の由来の一つかと思われる大仕掛けがほんとにサラッと描写されたりと、後半にかけてとにかく目まぐるしくとんでもない出来事が読者を襲う。

惜しむらくは、別に本作がいわゆる新本格に該当するかと思われることとは何も関係ないのだろうけど、やっぱり人物が描けてないかなあと。ナコも城の住人も何を考えているのかよくわからないし、主人公の頼科や「雪」の思考回路にもちょっとついていけなかった。もっと致命的なところでいうと、真犯人の動機がどうしても理解できん。。まあ、閉鎖的な城の中で過ごしてきた人々の感性がへんてこなのは仕方ないのでしょうけども。

ちなみに私は新本格ミステリの作家に人間が描けないとは全然思ってないし、そもそもミステリにおける「人物が描ける」基準も最低限こちらが感情移入ないしは心情の理解ができて、人間味があればそれでいいと思っているのです。人の心を切々と描きたいなら何もミステリである必要はないでしょうと。あくまでエンターテイメントなのです。

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2011年03月24日

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