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Posted by ブクログ
もっと早く読んでいればよかった、、とおもうほどおもろかった。主筋は霧島火山帯の加久藤カルデラが破局的噴火をして、九州はもちろん西日本まで壊滅、フィジカルな災害だけでなく円が大暴落して経済的にも国家の危機を迎えるというストーリー。面白いのは火山や噴火の日本や世界における歴史、古事記やギリシャ神話、聖書などに出てくる災厄に火山の記述が多いことをエビデントを絡めて、いろんな国の人がそれぞれの言い伝え的なストーリーをもっているのがうまいタイミングででてきて唸ります。おもろいです。人間ドラマを期待して読むとがっかりされる方もおるかもしれませんが、私の好きな薀蓄型でヒーロー多数、足引っ張り役少なく、ヴィラン少なめという設定。最初から最後まで飽きさせず面白かったです。石黒本もっと読みたいと感じました。
Posted by ブクログ
破局的噴火による大災害が、あり得ない話でもない気がしてくる。
イザナギ・イザナミの伝説の落とし所も納得がいくものだし、日本という国の生き残り方も考えさせらる。
題名は日本沈没を連想させるが、結末は少し違うかもしれない。
ストーリーとはまた別に、火山噴火の勉強になるかもしれない。
Posted by ブクログ
映像で見たい。
文章でも凄まじさが伝わってくる、が何分知識がないので想像に留まってしまう。
そして改めて日本の置かれている特殊な地学的な要素に気づかされた。
この本では、いい方向に向かう所で終わっている。
この発想の転換はとても良いものだと思えた。
火山灰で覆われた土壌を、いい土壌と捉えたりと確かにそのとおりである。
特殊な状況であることは変えようがないのだから、災害への捉え方を変える、というのはとても大事なことだと思う
Posted by ブクログ
パニック小説が読みたいと思って評判が高かった本書を読みましたが、いやー、面白かった!
主人公の黒木が火砕流から逃げまとう姿に、終始ハラハラドキドキしっぱなしでした。
南九州で発生した有史以来最大の噴火をシミュレーションしているのですが、描写にリアリティがあって、火山の恐ろしさを改めて痛感しました。
でも、恐ろしさだけの作品ではありません。絶望的状況を描きながら未来を示した締めくくりは出来過ぎと言わざるを得ませんが、正常性バイアスが働いた結果だと言い聞かせることもできるかな。
Posted by ブクログ
前半は火山学者の脱出劇が中心、後半は首相菅原の外交戦略を中心に話が進む。特に前半の火山や火砕流についての解説が詳細で学びがある。時々、神話が火山災害を表しているという説が挟まれる。割と説得力ある気がする。
ところで、衛星に乗せた弾頭ミサイルって結局なんの役に立ったの?