【感想・ネタバレ】ハーフが美人なんて妄想ですから!! 困った「純ジャパ」との闘いの日々のレビュー

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ハーフが美人なんて妄想ですから!!-困った「純ジャパ」との闘いの日々。サンドラ・ヘフェリン先生の著書。ハーフは容姿端麗で外国語が流暢、明朗快活で自己主張もしっかりできる。それは多くの「純ジャパ」たちの勝手な思い込みでいわば訂正不能な妄想。日本はまだまだ閉鎖社会で鎖国された島国のまま。ハーフであろうが「純ジャパ」であろうが自然体で楽しく暮らせる社会であってほしい。

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2018年01月28日

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思った以上に面白かったので4つ星予定を5つ星に変更。どこの国でもいじめがあって、自分とは違うものを排他してしまうのは、悲しいこと。子供がそういういじめをするのは、親の考え方の影響も大きいと思う。視野が狭いよ!と叫びたくなる。日本は特に同質文化だから、その傾向が強い。私は純ジャパ(と自分で言うことは今が初めてだけど)だけれども、他人と違う考え方やキャリアで、こういう異質扱いを受けた経験があるので、この排他的な感覚は何となく共感ができた。でも日本も昔より外国人も増えていろんな顔の人たちが周りに増えてきているので、日本人の意識もだんだん変わっていくのではと思う。

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2015年06月22日

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ステレオタイプ、固定観念…自分はそんなの関係ない!と思ってる人こそ読んでみるといいかもしれません。

「ハーフなんだから、美人(イケメン)でバイリンガル」というステレオタイプは、「日本人だからみんな勤勉で努力家しかも真面目」という事実とは異なった固定観念と一緒かもよ?という提言。
例えば、「アメリカ人は肥満である」というステレオタイプ。ジョークの世界では笑いを生むための重要な要素になりますが、だからといってアメリカ人全員が、巨大なウォルマートで電動の車に乗ってアイスクリームを買い漁ってるわけではもちろんありません。
自虐で言うのと人から言われるのでは違うのです。

「国籍はどこ?え、二重国籍は違法だよ!」とか言ってしまう、「アイデンティティは1つである」という思い込み。人にはそれぞれ生い立ちがあるわけで、それは決して「ハーフだからこうである」という集約はできないはず。ちなみに日本の法律では二重国籍、違法ではないそうです。
ハーフだということで「ご両親の馴れ初めは?」と聞く。初対面の日本人にいきなり両親の馴れ初めを聞きますか?
公共の場で「外国人は若い頃は美人(イケメン)だけど、劣化が激しいよね!」とか大声で言っている隣に、もしかしたら外国の血を引く人がいるかもしれないんです。

「○○なら××である」という論法は、もしかしたら他人を傷付けているかもしれない、そんなことに気がついた本です。
あくまで軽い文体で書いてあって非常に読みやすいですが、内容は重たいです。
自分の昔の発言を省みる機会にもなるでしょう。

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2013年10月20日

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本書で描かれている「純ジャパ」の人たちを見て嗤う一方で、私たちの中にもそういう一面がないとも限らない、いや"ある"ことを頭に留めておかなければいけない。要は、相手を何がしかの型に当て嵌めたりラベリングしたりせずに、ありのままの相手を見るように努めるべきだ、ということ。知らず知らずに相手を傷付け続けているのかもしれない。

また、国籍選択における「外国国籍の離脱の"努力"」=努力義務であるということを初めて知った。
あるとき、フランスと香港の帰国子女2人と帰国子女の話をちらっと交わしたことを思い出した。「帰国子女もいいもんじゃないよ」という趣旨のことを言われたけど、その真意を当時の自分は理解できていなかったと思った。ハーフと帰国子女は厳密には違うけれど、似たものを感じた。それと同時に、彼らを傷付けるような物言いをしていなかったかと不安になった。

・語学面や精神面で「アイデンティティが2つ」の人もいるのです。(P195)
・ハーフはなぜ「愛国心」を持ちづらいか(P200)

の下りでは、思わず唸った。自分が心のどこかで感じていたことが上手く言語化されていたからだと思う。

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2013年06月17日

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日独ハーフである著者が、自身や友人の体験をベースに、ハーフに関する課題を挙げている。我々日本人がハーフに対して抱いているイメージや取ってしまう行動、社会でのポジションなど。普段あまり耳にすることのない当事者からの問題提起を、ふんだんなユーモアを交え、新書として出していることから、読み易さは抜群。

ハーフだけでなく、在日外国人にも言えることが多数ある。
(※引用追記※)


内容は著者が運営するサイト「ハーフを考えよう」のコラムから抜粋したと思われる。先に上記サイトのコラムを読んだので、目新しいトピックは無かった。新書でページ数も限られているので仕方ないが、上記サイトのほうがバラエティに富み、内容も濃い印象。

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2012年11月28日

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ハーフの問題は自分にも無縁ではないので、大変参考になった。
深刻な問題ではあるけれど、読み易い文章であっという間に読み終われるので、現在ハーフに縁のない人でも、一度読んでみるといいと思う。

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2012年06月14日

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「ダイバーシティ」や「ボーダレス」などキーワードは重要になっていくと思う。性的マイノリティの方とか障害のある方に関しては、最近テレビでも取り上げられることが多くなったように思うけれど、ハーフの方の苦労はなかなか知る機会がないので、本書は貴重な情報源になる。純ジャパとの対話例は、地方だとより現実に有り得そうだ。ドイツ人と結婚して子どもに付ける名前として、WilhelmとかFriedrichとかLudwigという名前は古すぎるという感覚は知らなかったなあ。

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2021年12月05日

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「滝川クリステルのようなハーフはめったにいない 」というところで吹きました(笑)。


全体として笑える本なのですが、ハーフが日本、そしてもう一つの親の国でどんないじめに遭うかなども具体的に書かれています。
「ガイジン」と呼ばれる外国人とハーフでは、感じ方が違うとも。
ハーフの子どもがいる方は必読の書だと思います。

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2021年06月21日

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サンドラさん週間継続中です。
題名はちょっと俗っぽい雰囲気ですが、中身はとっても真面目にハーフの現実を語っています。
以前からハーフの人は自国の中でアイデンティティを保つのが難しいと聞いていましたが、今回様々なハーフの人たちの切実な状況を知って、本当に厳しい現状があることを知りました。
一見華やかに見えるハーフの日常ですが、実際は「母国が2つ」あるにも関わらず、どこにも居場所がない寂しさを味わうようです。
また、鎖国を引きずっているような古く無知な純ジャパの差別。
私たちはもっと国際的にならねばね。

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2019年06月11日

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高知市内。駱駝別邸の塩タタキみたいな1冊。期待していた通りのことを、期待していた以上に教えてくれた。前回読んだ「極上の孤独」とかいうクソオナニー本の後だったから尚更なのか。知らなかったなーってことばっかりでとっても面白かった、というかタメになった。

読んでみて今一度思う。
もしもハーフに生まれ変われるなら、是非生まれ変わりたい。だってハーフであることの苦悩より、ハーフであることの喜びの方がはるかに大きいだろう。マイナスな話は「思い込みや偏見による人間関係の煩わしさ」にほぼ集約されているけど、裏を返せば、それだけ偏ってくれてるからひっくり返すのも簡単だということ。逆に驚かせてあげたら全てうまく進む。何もない没個性が仲間に入るのよりはるかにイージーモードだろう。

仮に外国語が話せて、しかも国籍が2つなんてあってみ?どんな旅券より素晴らしい!ひたすらに羨ましい!日本に生まれ日本人として日本人の世を生きるのも楽しいけれど、一度きりの人生をどう転んでもドラマティックにしてくれる幻の旅券、それがハーフだと思う。どう転んでも魅力的だわ。

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2018年12月26日

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日本人のハーフへの認識。やっぱり偏見があるよね。
これからの日本がもっと多様性を認められる社会になるように祈るばかり

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2018年11月18日

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ハーフ、と聞くといいイメージしか沸かないのは
芸能人のせい…かもしれない。

ハーフの方々を襲う偏見の嵐と、外見上の悩み。
そして、そんな彼らの周囲の日本人。
具体的に例が出てくるので、そんな事が?! という
驚きが大量です。

そもそも今まで生きてきて、ハーフを見た事がないです。
なので、こういう悩みが、というのに驚きです。
親の教育方針もそうですし、離婚調停中に
子供を連れて帰ると犯罪者、とか。

ハーフを作るのだ、と意気込む親の期待もすごいです。
自分の子供に変に期待をかける親はいますが
生まれる前から、というのがあるのですね…。
この場合、伴侶は道具状態なのでしょうか?
親の方の心理も知りたいです。

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2014年04月20日

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・「ハーフ質問あるある」はああ、確かにそういう質問しちゃうだろうなという項目満載。
・背が高い自分が「身長何cmあるの?」って聞かれ続けてる以上に好奇の目でもっとプライベートな面を初対面で聞かれるということであると。
・島国だから余計に排他的なところがあるのでしょうか、この国は。

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2013年01月18日

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今年一緒にお仕事させていただいた日独ハーフ、サンドラ・ヘフェリンさんの、タイトルがなんとも衝撃的な著作です。普段なかなか知ることがない、ハーフの方が遭遇する悲喜こもごも。読んでいると「なるほどっ!」と思わされることがたくさん。「困った純ジャパ(純ジャパニーズ)の言動」には私も言ってる…とギクッとさせられる部分もありました。
ハーフが、とか純ジャパが、とかだけでなく、人の多様性そのものについて考えさせられる本でした。
文章や内容がとっても面白く、非常に読みやすいですし、ぜひ大勢の方に手にとってほしい一冊です。

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2012年08月28日

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日本で暮らすハーフの現状について。確かに「純ジャパ」はハーフの人に対しては無神経な接し方をしているかも・・・。

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2012年07月27日

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純ジャパの自分でさえも、九州から関東へ転入したときは方言いじめがひどかったのでハーフ(ミックス)さんは尚更だろうと思いました(*_*)

ホント、この国の村社会的な体質(異質なもの叩き)はいつなくなるんだろう・・・。

まぁ、日本に限らず彼女のルーツであるもう片方の国へ行っても東洋人とからかわれるんだそうですが。

多様性が認められる社会になってほしいものです(;_;)

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2020年10月09日

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ハーフの良いこと、悪いことが書いてある。
私自身もハーフだが見た目はほぼ日本人の為、共感できない部分も多かったが、いくつか共感できる部分もあった。
色んな人に読んでほしい。

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2020年05月17日

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日独ハーフによるハーフ以外の人のためのハーフ指南書。ハーフは日本人からこう見られ、こう考える。読後に思う、純日本人である私にはハーフの方々が置かれた立場と言うのは立場が違いすぎてやはり理解できない。それを前提として、異化・差別化・偏見等に気をつけ、相手や物事をできるだけフラットに捉えていけるようにしたいものだ。(手放した)

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2015年06月20日

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 ああ……うん。確かにハーフに偏見があるかもしれないなぁと思う反面。ハーフだけじゃなくて、世の中のありとあらゆるものにも偏見があるんだなぁと感じた。
 そして、偏見を持たれた場合に、それをうまく受け流すためにはどうしたらいいんだろうね。少なくと、私は純ジャバ(たぶん)として、これを読むとちょっときっついなぁと感じた。

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2014年10月11日

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ハーフに対する日本人(この本では純ジャパとよばれる)の偏見と間違いあれこれ。そしてハーフをもつ親の間違った認識というものがあるのだということを知って、びっくりした。バイリンガルであるために、どれだけ教育費が必要か、生まれたときに両親それぞれの国籍をとっておくことがいかに重要になってくるか、ここには知っておかなければならないこともたくさん書いてある。
国際結婚が増えるであろう今後の必読書のひとつ。・・・なんて、申し訳ないけど気軽に笑いながら、大切なことが学べる。

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2015年02月09日

Posted by ブクログ

ハーフならではの悲喜こもごもエピソードを
ドイツ育ち・日本在住のハーフ女性である著者が
面白おかしく、ときに真面目に語る。

本書を読むまでは、
いま自分の周囲にパッと見て分かる
ハーフがいないせいかあまりピンとこなかったが
「純ジャパ」の知らない苦労がたくさんあるのか。。
と勉強になった。

個人的に面白かったのは、自分が
「純ジャパ」で僅かに海外在住経験があるのみながら
本書で紹介されるハーフが遭遇するエピソードを
少なからず経験していたこと。

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2012年07月01日

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