【感想・ネタバレ】こぼれおちる刻の汀のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

認識論的多元宇宙を相異なる認識主体間の"戦争"と捉えた超未来SFと、平凡な女性が異常な愛情を持ちパラノイア的な殺人に走る現代ミステリを融合させた作品。

SFの論理「異なる物理法則下にある認識主体は互いのことを自らの価値体系下でしか認識できない」が、ミステリの論理「交際中の男女がいて、片方が身内の葬式に行きもう片方が行かないと、両者の考えに齟齬が生まれ関係が上手く行かなくなる」と重なった瞬間は、あまりの力技に感動した。

ただSFとミステリをつなぐ根本的なギミック――認識論的多元宇宙と名前――が有効に機能している様がきちんと描写されているかといえば、苦しいところだと思った。

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2012年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3つの物語が連続して語られる。未来のSF、近未来のSF、現代のミステリー。ところどころの現象の解説がうっとおしく感じてしまったのが残念。結局すべての話の主人公が一緒という理解でいいのだろうが、SFとミステリーがうまく繋がらない気がしてならなかった。あとがきを読んで納得。逆にあとがきがなかったらもうひとつ評価を下げていたかも。

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2011年04月07日

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