【感想・ネタバレ】時のアラベスクのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

1987年に出版され、第7回横溝正史賞を受賞した、服部まゆみさんのデビュー作品。

あらすじ
東京、冬。出版記念会の席上に届けられた一本の真紅の薔薇から、惨劇の幕が開く。舞台は、ロンドン、ブリュージュ、パリを経て、再び東京の冬へ。相次いで奇怪な事件が続発し、事態は混迷の度を深めていく。

読み終えた時私は、考え抜いて作成したプロットに、緻密な文章で丁寧に肉付けしたミステリー小説だなと思った。
無駄がない。
無駄な人物も無駄な舞台も無駄な出来事も・・・。
たぶん、すべて計算されている。

もし当時この作品を読んでいたらどれほどの衝撃を受けたことだろう。
30年以上経った今となっては、目新しいトリックなどはないが、それでもこの独特な世界観と繊細な描写には思わずため息がでる。そして、そこにこそ、この物語のミステリーにおけるトリックがある。
と思う。
ただ、主人公の僕こと亮の虚無感を想像すると、切なすぎる・・・。
そしてそれを最大限に引き出す舞台がそこであることが更に無駄のない計算された作品であることを私に印象づけた。

「この闇と光」でファンになり、少しずつ残された作品を読み漁っているが、服部先生の原点がここなのかと思い感動した。

うん。私はやっぱりこの世界観が好き。

0
2019年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

クノップフの作品をみてブルージュを舞台の作品が読みたくなり読んだが、クノップフの絵画には及ばなかった。

0
2011年02月12日

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