あらすじ
仏法末世が信じられた鎌倉初期、念仏だけを称えれば救われると説いた法然。従来の仏教的価値観を根本的に覆した思想の真髄を、平易な訳と原文で紹介。強靭な求道精神の魅力に迫る浄土宗・浄土真宗の基礎文献。
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Posted by ブクログ
法然が、浄土三部経と中国僧・善導にひたすら依拠して、専修念仏の正当性をくりかえし説いている。それだけに現代語訳最末尾の訳注[訳者ノート]にある、「中国では、念仏は禅と兼用されるのが普通であり、善導のごとき、念仏一行を選択するということは大方の賛同を得ることができなかったようである。朝鮮においても事情は同じである。」というコメントが痛烈だ。しかしそれでも法然が専修念仏にこだわった事情は、巻末の訳者解説にわかりやすく述べられており納得がいく。本書は、全体に簡にして要を得たつくりの良書といえる。