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Posted by ブクログ
日米の政治外交史、石橋湛山などの研究で知られる増田弘氏の著作。
戦後の再軍備関係を研究しているなら、増田氏の"Rearmament of Japan"の史料集の名を知らない人はいないだろう。
その増田氏が執筆した戦後の再軍備過程を描く著作なので、期待して読んだのだが、この新書あまり高く評価できない。
もちろん、膨大な一次史料に立脚した信憑性の高い研究だとわかるのだが、いかんせん文章に面白味が全くない。何か年表をそのまま文章にしたかのような文章で、内容が頭の中に入ってこない。(もちろん、これは私の勉強不足でもあるのだが…)
研究書としては分量が足りないし、新書としては内容が専門的すぎる。帯に短し襷に長し、と言ったところだろうか。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
一九五四年に自衛隊が生まれて五〇年が経過したが、警察予備隊の発足から陸海空の三自衛隊として陣容が整うまでには、さまざまな曲折があった。
旧陸海軍将校をどう活用するかなど、アメリカの中でも意見の統一を計りがたいことが多く、日本政府との交渉も困難を極めた。
本書は、ワシントンの公文書館で公開が始まった資料をもとに、政治と社会、そして軍事と多岐にわたる自衛隊誕生の歴史的経過を明らかにするものである。
[ 目次 ]
序 自衛隊はどのように誕生したか
第1部 陸上自衛隊の誕生(警察予備隊と民事局別館(CASA) 保安隊と在日保安顧問部(SASJ) 保安隊と在日保安顧問団(SAGJ) 陸上自衛隊の誕生と在日軍事援助顧問団(MAAGJ))
第2部 海上自衛隊の誕生(旧日本海軍関係者による日本海軍再建計画 Y委員会と海上警備隊の創設 海上自衛隊の誕生と米海軍の役割)
第3部 航空自衛隊の誕生(日本の航空部隊創設計画の開始 米空軍当局による日本“独立”空軍の創設構想 日本“独立”空軍創設に関する日米両国の一体化 航空自衛隊の誕生と米空軍の役割)
おわりに 陸・海・空三自衛隊の違いはどこにあるか
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