あらすじ
いま美術界を揺るがす最大のミステリー! 藤牧は生きているのか死んだのか、彼の作品は誰が作ったのか? このところ急速に評価され始めた戦前の版画家の生き様を描くノンフィクション。
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Posted by ブクログ
最近になって、山田五郎のオトナの教養講座で知り、興味を持った本である。
藤牧義夫について、耳にしたこともなかったのだが、その作品が先ず素晴らしいのだ。構図の妙と、思い切りのいい線。地下鉄出入口から見上げた空の作品など、洗練されてて古さを感じない。
そんな才能溢れる若者で、徐々に世に認められつつあった彼がなぜ行方不明になったのか、否なったとされているのかについて書かれている。関係者が亡くなった今だから書ける丁寧な考察が非常に興味深い。読後、自死はあり得ないと思わずにはいられなかった。何があったのか?
小野が藤牧の才能を買っていたこと、彼に注目が集まるにつれ、小野自身の作品にも日が当たり出したこと、金に執着がある人だったことも分かる。とすると、、、。
しかし、記念碑に贋作の方が使用されるとは、笑えないエピソードも。
Posted by ブクログ
従来の「藤牧義夫」像の修正を迫る本です。それにしても、大谷芳久や洲之内徹、そして著者の徹底的な実証活動には賛嘆させられます。そして、その結果見えてくる?真相の奇々怪界さはまさにミステリーです。で、その謎解きの面白さにより、肝心の藤牧義夫作品の魅力分析が足りなくなってしまっています。さらには、藤牧義夫の国柱会における活動の様子を調べる必要があると思われるのですが、その点の言及がないのがもどかしいですね。
Posted by ブクログ
藤巻義夫さんの版画、絵は残念ながら
その現物をまだ見たことがない。
そして、残念なことに小野忠重のものは見てしまっている。
読み進めていくうちに
そうかぁ
そんなことがあったのか
と 一つ一つが
腑に落ちていく
「絵」を描くことは
どういうことなんだろう
を 改めて
深く
考えさせてもらった
一冊です