【感想・ネタバレ】みどりの星 1のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

宇宙の運送屋「ひまわりうんゆ」のロケットが「こーこーふのー」で不時着。
バイトのタカイチと、正社員の山本さんはカエルみたいな人ばかりの星に降り立つ。

カエルみたいだがみんないい人。食べものをもらったり、一緒にサッカーしたり、見分けがつかないからといっておでこに自分の名・ポンヂーのポの字をタカイチに書かれても平然だったり。
(カエル人たちの、丸顔・丸ほっぺ・ペンで適当にぐりぐり黒丸書いたみたいな目がかわいい(でもベロ伸ばして爬虫類的なものを食べたりする。「共食い」!)。

で、タカイチ、「オレみたいなヤツ……/他にもいんの?」ってポンヂーに聞いてみたら、意外と「ハァ?/割といるし。」だって。「えー」。
あとは、山本さんの伸びすぎた鼻毛が抜いてみたら「女」の字になってたり、迎えの宇宙船かと思ったらただのバカでかい鳥だったり、チャーミングなところが多い。このマンガ。

教えてもらった人間たちの住むところに行くと、人々はひまわりうんゆTシャツに過剰反応で、タカイチは何故か捕えられてしまう。

そこから始まるボーイミーツガール冒険譚のすばらしさ。出会うのは身分が高いせいで閉塞的監視下にあるような女の子(しかしパンチが重い)。つまり状況は捕えられたタカイチと似ている。

二人の脱走劇は、カエル人たちの村へと到着する。大歓迎。
気を失っているタカイチへの「こんな所で寝てちゃダメじゃないか!」のポンヂーのセリフは、一巻冒頭で寝てたタカイチにかけたものと同じ。さらに「これ(おでこのポの字)消えてきちゃったからまた書いてくれよー」のセリフで1巻は閉じられる。

この二つの反復には、一緒だった時間と、離れて人間の里のほうに行っていた時間の二つの時間の厚みがこめられていて、それがうつくしい。

このマンガの、ある種の雑さにも見えるような整えてなさと、そこからあらわれ出てくるような動き・情動の魅力と、計算された反復・構造の魅力の二つがあって、傑作。はやくも2巻待ち。

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2013年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

未知の惑星に人間が不時着するSF映画は多いですが、この作品はそんな内容のマンガです。
少し変わっている点と言えば、先住民の容姿がカエルに似ていること……?

先住民との心の交流や、謎や不吉な予言などがバランスよくちりばめられていて、引き込まれます。
異星人?のぽっちゃり女子にぽーっとなっちゃう感じとか、力の抜けた絵柄もいいです(= ´ σ3`)
人気出そう~

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2013年07月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

作者初の長期連載作品。
宇宙を股にかける運送業者ひまわり運輸のアルバイター・高市は未知の星で遭難。
その星には2つのコミュニティがあり、主人公がカエルと呼ぶ原住民が暮らす村と人間が暮らす街。
どちらも言葉は通じるものの地球とは常識が全く違う。

読者を世界観にあっという間に引きこむ作者の話運びの旨さは凄い。
主人公・ヒロイン共に垢抜けず親近感が湧くのも一因か。

明かされていない設定はあるが、それほど話が大きくならなそうなところが気に入った。
"上"に馴染めず主人公に着いて来たヒロインが加わり、今後どの様に話が動くのか、期待して次巻を待つ。

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2013年07月03日

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