【感想・ネタバレ】猫の本棚のレビュー

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Posted by ブクログ

猫が出てくる文学作品をたくさん紹介している本。読んだことのある作品については、こんな捉え方があるのかという新しい発見があるし、読んだことのある作品については、読んでみたいなと思わせてくれます。

個人的には、後半の「猫を知る」のコーナーに出てくる作品の方が気になります。猫を取り巻く環境や状況の時代による変化は興味深いものです。

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2014年01月31日

Posted by ブクログ

著者は、猫が好きな自分が好きという人がひどく嫌いらしい。
猫がかわいくてたまらなくて、メロメロになっている人もあまり好きではないようだ。

だから、選ばれている本も、猫に対する眼差しがクールなものが多い。
そして古い本が多いからか猫の飼い方が現在と違い、放し飼いや私からするといい加減で適当に思えることが多くて、猫に対する考え方も昔と今とで随分変わったものだと思った。
著者はそういう、現代の室内に閉じ込めて甘々に甘やかして猫っ可愛がりすることが嫌なのだろう。

正直私は猫が好きで、猫を好きな自分も好きだ。
猫が好きという部分も含めて自分だからだ。自分を好きだから本当は猫のことは見ていないと、どうして断言できるだろう。
猫も自分も好きに決まっているではないか。
そのため、初っ端の前書きの時点で著者とは気が合わなかったし、読み終わっても同意できない。

ただ、迷い猫を探しているポスターに対する気持ちは痛いほどわかるし、全く同じだった。
結局、猫に対するスタンスは人それぞれ全く違うということなのだろうな。

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2021年03月10日

Posted by ブクログ

木村衣有子さんの「猫の本棚」、2011.7発行です。安房直子、内田百閒、長田弘、鴨居洋子、幸田文、笙野頼子、谷崎潤一郎、夏目漱石、野澤延行、吉行理恵ら28人の作家の猫の文学作品が紹介されています。作品名を予想してみて下さいw。ーーー「猫の結婚式」「ノラや」「ねこに未来はない」「のら猫トラトラ」「ふたつボン」「愛別外猫雑記」「猫と庄造と二人の女」「吾輩は猫である」「のらネコ、町をゆく」「小さな貴婦人」ーーー

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2017年12月09日

Posted by ブクログ

選者の木村衣有子さんは、あの「大阪のぞき」の作者さん。
この方の選んだ猫の本とはどんなものか興味津々で読み始めた。
自分でもびっくりしたのだけど、紹介されている本で読んでいたのは町田康さんの『猫にかまけて』だけだった。
あとは題名を知っているだけとか。有名すぎて、あらすじだけで満足してしまってるものとか。
さて、どの本から、読んでみましょうか、、、。

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2011年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙がかわいい☆

しかし本の表紙が中身より大きいのは
読んでいる時に手が疲れる。親指の負担が大きい。

たくさんの猫の本が紹介されていて嬉しい♪
批判的な文章は苦手。




・読みたくなった本リスト

富士日記 武田百合子
ひげよ、さらば 上野瞭
ねこに未来はない 長田弘
猫の結婚式/遠い野ばらの村 安房直子
白猫/猫のいる日々 大仏次郎
ふたつボン/あじの目だま 幸田文
のらねこ 三木卓
なんといったって猫 ドリス
小さな貴婦人 吉行理恵
のら猫トラトラ 鴨居羊子
愛別外猫雑記 生野頼子
「猫に自分の魂の分魂が宿るからその宿った分魂と一緒に猫が消える。つまり自分の魂の生きる力の半分がなくなる感じ」
遊興一匹 迷い猫預かってます 金井美恵子
猫の客 平出隆
ぼくが猫語を話せるわけ 庄司薫
内田百閒 ノラや
黒と白の猫 小沼丹
猫に時間の流れる 保坂和志
なぜ、猫とつきあうのか 吉本隆明
猫を撮る 岩合光昭
のらネコ、町をゆく 野澤延行
ネコの民俗学 大木卓
私は猫ストーカー/帰ってきた猫ストーカー 浅生ハルミン 

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2011年09月30日

Posted by ブクログ

書評、或いはブックガイドとしてはいささか難あり。
なぜなら、引用が多めであることと、あまりにも、猫や、これら猫の本に愛情があり過ぎて、微に入り細に入り紹介してしまっていることで、元の本を読んだような気になってしまうから。

読み込んでいることはわかるのだけれど、もう少し距離があったほうが、読者は、この本だけでなく、これに導かれて元の本を読みたいと思うのではないだろうか。
猫本への愛がたっぷり過ぎる。

文体の古風さも、ちょっと、必要以上かな、という感じはある。

長田弘「ねこに未来はない」、大島弓子「綿の星国」、町田康「猫にかまけて」、庄司薫「ぼくが猫語を話せるわけ」、内田百閒「ノラや」などの定番はもちろんのこと、鴨居羊子「のら猫トラトラ」、平出隆「猫の客」などにも言及。
「猫鳴り」や「ブランケットキャッツ」や「しずく」や…と、入れてほしいものはまだまだあります。

読んだことのないもので読みたいなと思ったのは、笙野頼子「愛別外猫雑記」と吉本隆明「なぜ、猫とつきあうのか」。

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2011年10月31日

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