【感想・ネタバレ】下級武士の米日記のレビュー

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Posted by ブクログ

本作は「膨大な分量になるような、永年に亘る貴重な研究の成果を、読み易い型に巧く纏めて紹介」という“新書”の“らしさ”が溢れている秀作だと思う。そして「普通の武士」(=江戸時代の“サラリーマン”)の様子が実に活き活きと伝わる。お奨めだ!!

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2011年06月29日

Posted by ブクログ

桑名と柏崎に、離れて暮らした武士の親子があった。父は桑名で米蔵の出庫係、息子は柏崎で年貢の取り立て係として、それぞれ米に関わる仕事に就いていた。この二人が、十年にわたり、子供の成長、旅、暮らし、そして仕事の詳細を記し、交換し続けたのが、幕末の第一級史料、『桑名日記』『柏崎日記』である。膨大な量の史料の読み解きから、下級武士の仕事と生活が見えてくる。

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2011年09月22日

Posted by ブクログ

桑名・柏崎日記は桑名藩の下級武士、渡部平大夫、勝之助親子の交換日記である。桑名に住む平大夫と飛び地であった柏崎に赴任した勝之助がお互いの消息を伝えるため、十年に渡り続けられた。

本書は日記を分かりやすく解説した労作であるが、残念な事に幾つかの誤りがある。(P26越後の上杉氏を家康が米沢に追い払った。P37福島の関所業務は、地元の旗本山村氏が幕府の代行で請負っていた。P40丹波川の渡しの渡し賃について公用武士は無料だった)
初歩的な誤りは記述の信憑性を傷つける。参考文献の一覧を欠くことも惜しい。

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2011年08月01日

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