【感想・ネタバレ】私はいつも私 片岡義男恋愛短篇セレクション 別れのレビュー

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Posted by ブクログ 2011年10月13日

懐かしい。
書店の角川文庫の棚に「片岡義男」の赤い背表紙がずらりと並んでいたあの頃、片っ端から読んでいった。
私が「電話ボックス」ではなく「テレフォン・ブース」と言うようになったのも、無地の競泳用の水着の、その色が自分の肌や雰囲気に合っているか、なんてことを気にするようになったのも、この人の影響だ。...続きを読む
この人が描くようなかっこいい女性になりたい、と身の程知らずなことも夢想した。
角川文庫の赤い背表紙が番号順にすべて揃ってしばらく経って、いったん卒業しよう、と傲慢にもそんなふうに感じて手放してしまったけれど、最近またこんなものを見つけると手に取ってしまう。
以前とは、ちょっと違って読めるような気もする。
「米文学的あるいは米文学の翻訳的な」というなら、私はまずこの人の文章が、好きだ。

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