【感想・ネタバレ】短歌のレシピのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年08月26日

前回読んだ『考える短歌』と同様、短歌を詠む上での注意点を知ることができて勉強になりました。
短歌の面白さが言語化されていて、より一層短歌というものを知ることができました。

・別々の歌の上の句、下の句を入れ替えてみる
・「あの」「この」「その」はわかりにくいので使わないようにする
・比喩を使うときは...続きを読む効果的に使う
・言い過ぎないようにする
・同じ言葉、同種の言い回しは避ける
・リフレーンを使ってみる
・題材は1つに絞る
・A+Bの効果を狙う
・倒置法を活用する
・理屈っぽくならないようにする
・意味の重なりに注意する
・名詞の連続(ものづくし)
・「ような」をとって暗喩で
・意外な動詞を使う
・「は」と「が」のどちらが良いか推敲する
・字余りになっても助詞はつける
・語順を確認する
・「できごと+思い」の「思い」をサラッとしすぎない
・連作をつくるときは順番を意識する

0

Posted by ブクログ 2023年05月15日

この本の紹介として「キケン!こんな落とし穴がありますよ」という落とし穴集、「便利!こんなレシピがありますよ」という一面と表現、読みやすく親しみが持てる内容。
投稿作品添削例を示しているのが具体的でがらりと生まれ変わるのが癖になる。
全く違う二首を入れ替えることで印象がかわり「小さな飛躍が、言葉に深み...続きを読むを与えてくれる」例、動詞の重なりの解消や変更、序詞の利用、状況説明の省略、倒置法、羅列の効果、「は」を「が」に変えたほうがいい場合が多い、助詞を入れたほうが名詞の首が座る、「できごと+思い」という構造の工夫、連作の並べ方など、実例を通して学ぶことができる。今後の推敲の参考にしたい。

0

Posted by ブクログ 2015年02月13日

短歌における、様々な表現テクニックを『割り切って』を紹介、説明した面白い本。
作品添削の形式で書かれているので、解りやすいが、テクニック説明なので、内容が原作と離れているところもあるが、その辺りも割り切っている所が著者らしい。
『写生』重視の歌人であったら、とても出来ない様な飛躍もあって、それも楽し...続きを読むい。
ただ、やはり短歌は技術ではなくて『真実』に入り込んで率直で簡明に述べることが重要だと、私は思う。

0

Posted by ブクログ 2018年03月20日

短歌や俳句を鑑賞するのが好きなので、さらに面白くなるかと読んでみた。
少し変えるだけでガラリと印象が変わるのがとても楽しかった。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年08月14日

短歌歴5ヶ月の私には、まだ真似出来そうもないテクニックもありましたが、ちょっと頑張れば取り入れられそうな作歌のヒントもたくさんありました。

0

Posted by ブクログ 2014年05月31日

天才的過ぎる。なんども息を呑みました。
俵さんが少し文字を動かしたり、削ったりするだけで、あざやかな色に輝きだすのがすごい!
生涯忘れられない短歌になったものがいくつもありました。

特に好きだったのは
「まだすこし乾ききらないTシャツ抱きしめてちょっと泣いた」(p99)を
「まだ乾ききらないTシャ...続きを読むツ抱きしめて泣いた一人の部屋」に直して、ひとこと。
”作者は運動部のマネージャーかもしれない”。
切なすぎて、美しすぎて、心臓に一直線に矢が刺さりました。見事!

0

Posted by ブクログ 2014年02月26日

毎年、歌会始が行われると短歌が気になって、気になって。同じ短歌といえど、俵さんの超感覚な短歌とはちょっと重きが違うような気もするが、読んでみて勉強になった。これ、ほんと。ただ、なるほどとその場では感じても、これが実際に役に立つまでには山ほどの努力が必要。感覚的なことはとても難しい。
ちなみに、来年の...続きを読む歌会始のお題は「本」 

0

Posted by ブクログ 2013年04月14日

投稿された歌を添削しつつ、具体的な推敲のテクニックを披露。
レシピというよりは、あと一歩満足できない歌を良くするためのテクニカルアドバイスのような感じで面白かった。

0

Posted by ブクログ 2013年04月08日

短歌の添削を通して、短歌、ひいては日本語の味わいを楽しめる本です。短歌作りの趣味のない私でも楽しく読めました。短歌を楽しむことで、自分のことばも豊かになるのかなぁ。

0

Posted by ブクログ 2014年04月30日

第1講 味覚に訴えてみよう/擬音を生かそう
第2講 時には荒療治を試してみよう/「あの」って、どの? と言われないようにしよう
第3講 比喩の出し方に心をくだこう/だめ押しの一歩手前で止めよう
第4講 枕詞を使ってみよう/同じ言葉、同種の言い回しは避けよう
第5講 序詞を使ってみよう/メールを使って...続きを読む恋をしてみよう
第6講 リフレーンを使ってみよう/時には表現を薄めることも
第7講 A+Bの効果を狙おう/倒置法を活用してみよう
第8講 理屈は引っこめよう/意味の重なりに気をつけよう
第9講 読者を信頼しよう/ものづくしという手法
第10講 あと半歩のさじ加減を考えよう/時にはドラマチックに
第11講 格言的なフレーズを生かすには/「ような」をとって暗喩で勝負してみよう
第12講 動詞にひと工夫してみよう/「は」と「が」で変わること
第13講 リズムをとるか助詞をとるか/動詞をさらに工夫してみよう
第14講 主役は一人にしよう/語順をよく確認して仕上げよう
第15講 「できごと+思い」という構造/旅の歌を詠んでみよう
第16講 季節の変わり目をとらえよう/歌の並べ方を考えよう

0

Posted by ブクログ 2013年08月24日

 短歌を学ぶために読んだ本であるが、本書をよかったと選んで思っている。
 投稿された短歌を添削していきながら、短歌を制作していく上での技術を培っていくことが本書の内容となっているが、むしろ短歌を知らない人のために書かれていると云ってもいいくらい懇切丁寧に解説がなされている。
 これを読むことによって...続きを読む短歌という世界のアウトラインだけでも描けるようになるし、基礎を知ることによって短歌に触れることが出来るようになる。
 短歌入門書という位置づけで考えるなら何の不自由のない著書であるといえる。

0

「小説」ランキング