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Posted by ブクログ
評価は5.
内容(BOOKデーターベース)
戦前の大阪。瀬戸俊介は、両親を破産させ甘言で妾にした姉まで死に追いやった新興財閥総帥の灘尾儀一郎の殺害を誓う。偶然知り合った町工場主の春日は、自分の裏稼業は詐欺師だと明かす。「殺すな、かたきは取ってやる」。俊介の全財産で雇われた詐欺師たちは灘尾財閥破綻に向け、壮大な詐欺を仕掛け始める!
面白い!下巻に続く
Posted by ブクログ
暗いシリアスな雰囲気のオープニングから、
ジワリとコミカルな雰囲気に。
ギリギリのところでバランスをとっている感じだけど、
この先どうなることやら。
下巻に期待。
Posted by ブクログ
私たちの世代にとって、詐欺師のお話といえば、1973年公開、ジョージ・ロイ・ヒルの手になる「スティング」に止めを刺すだろう。
当時最も脂がのっていたニューマンとレッドフォードを主演に軽快な音楽をバックに展開される洒脱なコンゲーム。
作中の人物を騙しながら、観ている私たちも見事に騙された、血生臭さとは無縁の、究極の頭脳戦・心理戦は、この種のお話しは斯くあるべしという最高のスタンダード。
この本にあまり期待しちゃうのも気の毒だけど、読むほうとしてはそういう背景もある訳ね。
さて、そうして読み始めたこの本、世間知らずの俊介くんがモタつく序盤がちょっとかったるいものの、戦前の大阪の街や商売の雰囲気がありありと描かれているところが興味深く、次第に話に惹き込まれる。
春日の描く絵はまだ見えない中、まずは手駒を整えるところで上巻は終了。下巻に期待ということで。