感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2013年04月12日
空色勾玉、白鳥異伝に続く勾玉三部作の第三作目。
前の二作は神話などに基づいていたのに対し、薄紅天女は田村麻呂やアテルイなど史実の人間が登場して、どちらかというと現実味を帯びている気がした。
とは言え、やっぱり勾玉シリーズは面白い。
上巻ではほとんど友情や絆がメインだったけれど、阿高と藤太の絆はすご...続きを読むいと思った。あそこまで信頼できる人間がいることは正直羨ましい。
それと共に、謎があって続きがとても気になる。チキサニが放った悪路王が一体どんなものなのか、都で何が起きているのか。これからの展開にドキドキしてしまう。
あと一冊でこのシリーズが終わってしまうのは正直寂しいけれど、下巻も読み進めようと思う。
Posted by ブクログ 2013年05月18日
単行本で積読み。
久しぶりに読むとこれまた日本ファンタジーのまさに代表作きたわこれーーーー!!
と血がたぎる:笑
面白くて面白くて・・・・とにかくとまらない。
全体感想は下巻も読んでから!
Posted by ブクログ 2011年11月27日
上巻は二人の魅力的な少年の冒険物語。
二連と呼ばれる藤太と阿高は、何をするにも一緒の同い年の叔父と甥。 二人とも、タイプは違えど、とても素敵な男の子です。それから阿高の両親のロマンスもいいんですよね。下巻はヒロインもでてきたはず。
以前読んだときよりずっとおもしろくて、前の2作より洗練された文章...続きを読むになってるんだなぁと思いました。十代に読んだときは前2作のほうが好きかなぁと思ってたけど、もしかしたら負けていないかもしれません。続きも早く読もうっと。
Posted by ブクログ 2023年07月30日
勾玉三部作の最終話。
倭誕生、ヤマトタケル、そして今回、蝦夷アテルイと坂上田村麿の戦い。壮大な日本古代史のファンタジー。
4人の若者の友情が中心で、とても良い話にしている。
下巻はいざ京へ。長岡京、田村麿だから桓武天皇が待つ花の都で怨霊退治。
Posted by ブクログ 2017年10月05日
兄弟同然で平和に育ってきた叔父と甥の藤太と阿高が、ある日を境に離れ離れになる。藤太はいなくなった阿高を追いかけるために村の友人とともに村を出た。都と蝦夷のいざこざに巻き込まれながらも、ただ前のような生活に戻るために純粋に追いかけ、阿高の為なら手を汚しても躊躇しない姿が健気です。帝がどんなひとなのか気...続きを読むになるのと阿高が暴走しなければいいのですが。
Posted by ブクログ 2016年12月17日
やっぱり、主人公の二人がいいですね。
絆の深さが、羨ましくもあり、怖くもあり。
神話の時代からすれば、
ずいぶんと変わりましたね。
平安時代ですか。坂上田村麻呂ですか。
陰陽師ですか。安倍晴明出てくるのですか。
って、読んでてわくわくしました。
Posted by ブクログ 2014年12月10日
勾玉三部作最終編。厳密には連なる物語がありますが、
三部作としては一段落します。
最後はがらりと変わり、実在する名も登場し、
ファンタジーより歴史物のようなカラーを
帯びてますね。
しかも今回は男の子主導!最初はとっつきやすい藤太、
後半はキーパーソン阿高がそれぞれの魅力を
発揮しますね。
上巻だ...続きを読むけでも落ち着いていた理由は、下巻で
解りました。
Posted by ブクログ 2013年06月06日
勾玉三作目。
大王の子孫といわれる阿高と藤太という二人の少年のお話です。
今作も大蛇の剣を巡るお話かと思っていたのですが、少し趣向が違う様子。まだ上巻なのでなんとも言えないですが。
幼いころから両親のいなかった阿高は竹芝の家で育てられますが、阿高の母親が実は蝦夷の巫女、チキサニだったという事実を...続きを読む知り、さらに真実を探るべく蝦夷へ向かいます。
阿高の父、勝総の末弟である藤太はチキサニのことを知っていて、阿高に隠していました。阿高に不思議な力があることも。
帝の者と、蝦夷の者が阿高の力を利用しようとしていることを知った藤太もまた蝦夷へ向かいますが・・・・・。
藤太の前に現れたのは狼の姿をした阿高だった。
と、ざっくりしすぎですが、あらすじはこんなところでしょうか。(全然うまく書けなかった)
上巻、なかなか核心をつかずといった感じで妙にふわっとしてましたね。
でも特に苦もなく読み進められました。時代もかなり移り変わり、実在する人も出てきたりでなかなか新鮮です。
白鳥異伝の小倶那と遠子の子孫が竹芝…阿高になるのでしょうか。
そろそろ家系図が欲しくなってきました。
とりあえず今作もかなり胸が締め付けられます。阿高が心配。
Posted by ブクログ 2011年09月11日
前2作とは違い、男の子主人公はあまりヘタレていない(鈍いのは同じだが)。女の子は活発でないとは言わないが、突飛、とまではいかない。その分、わかりやすいが物足りなくはある。
Posted by ブクログ 2011年03月26日
文庫を買うのを我慢できずに購入、再読。ちなみにサイン入り図書カードの懸賞ももちろん応募しました。最後の勾玉の話です。どのように勾玉と輝と闇の血筋が受け継がれてきたのか分かる地図がほしいと改めて感じました。そこでだれか作ってないかなと調べてみたら素晴らしいものを見つけましたので、コメントに貼り付けとき...続きを読むます。ヒロイン登場の下巻が楽しみ。
Posted by ブクログ 2011年01月11日
「勾玉」シリーズ3部作の第3弾です。
今回はこれまでと雰囲気が大分違って、最初戸惑いました。
坂上田村麻呂なんて登場して、ぐっと現代に近づいた印象があります。
といっても、平安時代ですけれど。
豊葦原はなんとなく関西のイメージですが、今回は関東のようだし。
上巻は阿高と籐太の男の子ふたりのお話で...続きを読むすが、阿高の正体がわかると俄然面白くなってきました。
Posted by ブクログ 2010年10月03日
荻原規子さんの勾玉シリーズ第3作。第一部を収めた上巻は「阿高」を起点にした物語。
何があっても信じられる、そして相手も自分を信じてくれる、そんなかけがえのない相棒が自分の元を去ってしまうかもしれない。その動揺がつきささるほどに感じられる。
藤太と千種の恋がかなりあっさり書かれているので、その辺...続きを読むをもう少し読みたかったかも。
Posted by ブクログ 2021年02月05日
武蔵の国の郡司である竹芝の家に生まれた藤太と阿高は、17歳になるこんにちまで双子のようにいつも二人で行動し「二連」と呼ばれていました。しかし、阿高は蝦夷たちに女神として崇められていたチキサニの力を引き継いでいました。阿高本人はそのことに気づかず、彼の出生にまつわる秘密に触れた藤太との関係にわずかな亀...続きを読む裂が生じます。そんな折、阿高の秘められた力を求めて朝廷から坂上田村麻呂が彼らのもとへとやってきます。同時に、チキサニの力をヤマトに引きわたすことを防ごうとする蝦夷も阿高の身柄を奪い去ろうとして、藤太と阿高の間は引き裂かれてしまいます。
こうして、ヤマトと蝦夷の抗争を舞台に、藤太と阿高の二人のきずなが思いもかけないしかたでふたたび結びあわされるまでの物語が織り成されていくことになります。
ストーリーの中心的な流れは前作の『白鳥異伝』とかさなるところもありますが、本作は主人公の二人がともに少年に設定されており、この上巻ではボーイ・ミーツ・ガール的な展開にはなっていないのですが、どういうわけか『白鳥異伝』の焼き直しのような印象を受けてしまいました。とはいえ、前作をたのしんで読むことができたひとであれば、安心して著者のつくり出す世界観にひたることのできる物語であることはまちがいないと思います。
日本史の奈良、平安時代あたりを舞台にした冒険活劇です。
坂上田村麻呂とか出て来て、都に降りかかる呪いやら、東国の蝦夷退治やらなんやらと、日本史好きな人には良さそうです。
そんな中で、物語の核となるのは、敵方の兵士と恋に落ちた少女の悲恋と、それに引きずられる少女の生まれ変わりの少年と、少年の元気な取...続きを読むり巻き達の愛憎入り交じる冒険劇。
少女漫画のようであり、少年漫画のようでもある作品です。
Posted by ブクログ 2016年05月14日
荻原作品で好きな、男の子と女の子のペアで頑張る話ではないせいか、読むのがなかなかのらなかった。。
男の子ペアも嫌いではないが、荻原作品だと何かしっくりこない。
Posted by ブクログ 2013年01月29日
前2作との繋がりも今の所薄い上に惹かれるところがあまりない。ファンタジーとしてきたところに坂上田村麻呂が出てきたのが一番の原因だと思うが…。下巻に期待。
Posted by ブクログ 2012年09月12日
17歳まで共に育ってきた藤太と阿高。同い年の叔父と甥。
藤太にとって、今までと違う千種の存在。
阿高の中にいる、母であり蝦夷の女神でもあるチキサニ。
チキサニを追う都人・坂上田村麻呂に蝦夷。
様々な人の存在が二人の関係を変える。
蝦夷と共に消えた阿高。
坂上と共に阿高を追う藤太、広梨、茂里。
チキ...続きを読むサニの記憶を得た阿高は、怨霊はびこる都へ行くことを決める。
Posted by ブクログ 2012年07月02日
〈勾玉〉三部作の第三部。
古事記をもとにした和風ファンタジー。上巻。
二つの物語のあと残されたたった一つの勾玉。完全に人の世となった世界にわずかに残された不思議な力をめぐっての少年少女の最後の物語。
Posted by ブクログ 2012年10月22日
これまでの巻以上に、キャラクター作りが漫画やアニメのそれに近い印象のシリーズ3作目。
背景にしている時代は前作から更に進み、奈良時代。
集落ではひとくくりに二連と呼ばれ、常に一緒に生活してきた阿高と藤太だが、藤太に真剣に恋する人が出来たのと同時期に、藤太が阿高に隠していた事が発覚し、喧嘩になる。
...続きを読む隠し事というのが阿高自身は知らない阿高の謎の力なのだが、それを狙った蝦夷達に阿高が連れ去られ、藤太はいつもつるんでいる他の仲間と、蝦夷と同じく阿高の力を欲する坂上田村麻呂と共に救出に向かう。
救出は成功に終わるが、今度は自分の使命感から田村麻呂について都へ向かうと決めた阿高に、藤太達もついていく事になる。
――漫画のようにキャラ萌えとして言えば、田村麻呂の計算高いところがツボ。
Posted by ブクログ 2011年08月04日
武蔵の国で二連、と呼ばれる籐太と阿高。阿高は実は蝦夷の巫女、チキサニの息子だった。蝦夷と朝廷が熾烈な争いを繰り広げている中、阿高は蝦夷を救うものとして、蝦夷の一族にさらわれ、妖しい力を与えられる。一方、都では近年悪霊がでるとして人々は怯えて暮らしていた。武士の坂上は、勅命を受け、悪霊退治のために阿高...続きを読むを探す。しかしまた一方では、阿高には朝廷を覆す力があるとして、これを排除する動きもあった!阿高は、自分の恐ろしい力を封じ、籐太と共に故郷へ帰る為、悪霊と対峙すべく都へ向かう。今までの勾玉のストーリーが一段と強く感じられる一冊。嬉しくなる。