【感想・ネタバレ】御書と師弟1のレビュー

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2017年06月20日

真実の仏法の考え方が分かります。
ぜひ、ご一読を

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年04月24日

10章からなる日蓮大聖人の御書講義。仏法研鑽の書。

第1章と第2章は、法華経に説かれる「三変土田」についての上下講義。第9章と第10章は、「四条金吾殿御返事(法華経兵法事)」についての上下講義。

それぞれ上下の講義で1つの要文が御書から引用されており、3章から8章までは個々の講義の中で、1つずつ...続きを読む要文が御書から引用されていて、全体で合計8つの要文が引用されての御書講義集となっている。

①「心の一法より国土世間も出来する事なり」(総勘文抄)

②「一念の億劫の辛労を尽くせば本来無作の三身念念に起こるなり所謂南無妙法蓮華経は精進行なり」(御義口伝)

③「過去の因を知らんと欲せば其の現在の果を見よ未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」(開目抄)

④「釈迦仏は我れ等衆生のためには主師親の三徳を備へ給うと思ひしにさにては候はず返って仏に三徳をかふらせ奉るは凡夫なり」(諸法実相抄)

⑤「仏記に順じて之を勘うるに既に後五百歳の始に相当れり仏法必ず東土の日本より出づべきなり」(顕仏未来記)

⑥「されば我が弟子等心みに法華経のごとく身命をおしまず修行して此の度仏法を心みよ」(撰時抄)

⑦「我等具縛の凡夫忽に教主釈尊と功徳ひとし彼の功徳を全体うけとる故なり経に云く「如我等無異」等云云」(日妙聖人御書)

⑧「なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし「諸余怨敵・皆悉摧滅」の金言むなしかるべからず」(四条金吾殿御返事)

「三変土田」は、法華経見宝塔品第十一で説かれる法理。法華経では、釈尊が諸仏を集め空中で真実の法を説く「虚空会の儀式」が描かれている。このシーンそのものが壮大でスターウォーズでもはるか比べ物にならないほどのどデカいスケールでファンタジックにも見える。

その「虚空会の儀式」の前段で、釈尊はその場を仏が集うにふさわしい国土へ変える行為を三度も行うことが説かれている。これが「三変土田」の説明だが、実はこの「虚空会の儀式」そのものが己心で中で行われることであると説かれている。

中国の天台は釈尊の法華経の解釈を進め、この「三変土田」の1回目を方便土への転換(二乗が住む世界への転換)→2回目を実報土への転換(菩薩が住む世界への転換)→3回目を寂光土への転換(仏が住む世界への転換)
とし、三惑(見思惑・塵沙惑・無明惑)を克服することであるとした。

仏法を、どれだけ自身のこととして取らえることができるのか。バーチャルにとらえると何の意味もなさず、それを自身に直結できればできるほど得られるものが大きい。

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