【感想・ネタバレ】いやしい鳥のレビュー

芥川賞作家、藤野可織が描く、現実と非現実の交錯する恐怖の世界。
主婦の内田百合は隣人男性の高木の奇行に不安を覚える。どうして彼は、玄関ではなく家の裏の窓から、靴も履かずに、狭いブロック塀の間を縫うようにして外へ出るのだろう…?あの家の中で、一体何が起こっているというのか。
薄暗い部屋の中に、食われた鳥の残骸と鳥に変身した大男が立っている。鳥男が次に食べるものは決まっている。その家の主人だ。家の隅に追い詰められた高木は、食われる前に、鳥男を殺すことを決意する。
登場人物たちの恐怖と不安が入り混じり、読者は幻想世界へと誘われる。現実と非現実とがつなぎ目なく語られて、どこからどこまでが本当で夢なのか、誰にも分からない。
表題作の他、恐竜に母を食われた女性の内面を描いた「溶けない」、奇妙な愛の叙情作「胡蝶蘭」を収録。藤野の描く恐怖の幻想世界へ、ぜひ溺れてみては。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

え、、、どうゆうことー!!?

怖かった。。。
話が三つあるうちの
話の順番が、
いやしい鳥→
溶けない→胡蝶蘭
でよかった。。。

いやしい鳥が怖すぎて、、、


いやしい鳥、、、なぜ色んな人の証言なのか、
入りづらかった。。。理解するのに時間かかる。けどなんとか読んだ。そして、怖くなった。

んた。これは!作戦なのか。。。

どれにも共通してるのが食われるって感覚なんだけど、夕方、グエムルって怪物出てくる映画見たせいで、余計に想像された。

三つの話の中では、
溶けないが、面白いと感じるところが多々あった。
日常感が所々あったからだろうか。

胡蝶蘭は可愛らしくも思えた。

おんなじ人が三つ書いた感じがしなかった。

いやしい鳥は、妙にグロテスクな映像が頭に想像されて、、、だから、凄いのか。
うん。妙に、怖かった。文の感じも全体的に荒い空気が漂っていた。妙に雑な感じが、息継ぎもないような主人公の語りが続く所が、綺麗に作られた作り物というより。本当にあるものを羅列して。錯乱して、切れっぱなしの布みたいに、だから。怖かったのかも知れない。どこかそこが街頭インタビューかニュース番組でも見てるような、ドキュメンタリーのコメントのような、あーそう思ったら、面白い作品かも知れない。怖くて拒否反応がすごかったけど、後になって、そう思わせてきた、構成?というか、書き方というか
、、なんで三つの中で『いやしい鳥』がメインになってるんだと思ったけれど、こう考えていくと、なんだか、腑に落ちた。

怖かった。。。最初、星2にしようと思ったけど、
あの書き方は、似たような題材を使いながら、
それぞれにあった、文の書き方で書いてるのかも知れない!?と思ったら、星4つになった。

恐怖のち、不穏のち、謎の達成感と汗をかいた後の爽快感?がある本だった。

0
2020年11月28日

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