【感想・ネタバレ】カブトムシとクワガタの最新科学のレビュー

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Posted by ブクログ

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京大大学院で動物学を学んだ元昆虫少年による一冊。京都の雑木林でのフィールドワークが元になっている。以下はへえーと思ったこと。
▽カブトムシやクワガタを愛でるのは日本独自の文化である。欧米の甲虫研究ばフンコロガシなど▽ノコギリクワガタとミヤマクワガタが戦うと上からの刺激に反応できるノコギリが勝つ▽関東に多いノコギリが関西に多いミヤマを侵食している▽カブトムシなどの小型の個体は、大型個体に比べて餌場に登場する時間をずらしている▽カブトムシのオスは餌場に来たメスに最初は優しいが、交尾ができると餌場から投げ飛ばす。このためメスはなかなか交尾に応じない▽これに対しノコギリは終始紳士的で、交尾が終わってもメスを守るような動作をする▽タイワントネリコという木にカブトムシが集まってくる。口先で樹皮を傷つけて樹液が出るため▽沖縄では雑木林で樹液は出ていない。クワガタの餌場も異なる。

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2018年09月01日

Posted by ブクログ

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最新の生態学の知見から論理だてられたカブトムシ・クワガタムシの研究報告

平易で臨場感あふれる文章で最後まで一気に読めました。それぞれの摂食や繁殖、闘争といった行動生物学的な実験観察を通して、彼らの生態が明らかにされています。

また、他の生物学的な著書でも恣意的に記載されるような内容(適応進化の説明)も、きちんと選択による進化と説明されていたので、すっきりと読むことができました。
次々と新しい実験結果・観察結果が出てくることにワクワクする内容でした!畑違いとなりますが、自分の研究へ向けたやる気が満ち溢れてくる良書でした!

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2013年06月07日

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