【感想・ネタバレ】ノマド化する時代のレビュー

1,650円 (税込)
330円 (税込) 12月31日まで

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あらすじ

この本は、〈ノマド〉について書いた本である。
〈ノマド〉といっても、流行りのノマドワーカーとはちょっと違う。
世間ではノマド=フリーランスワーカーという言葉が定着しているけれども、もともとの意味をたどっていくと、なにもフリーランスワーカーという意味ではない。

1、近代国家に代わって、グローバル企業・個人が主役になる新しい中世
2、中心がなくなり、世界中に離散する組織や個人の形態

このふたつが本書でいう〈ノマド化〉の概念である。
そのような社会のなかに、いやがおうにも僕たちは巻き込まれつつある。
そこで僕たちは、どうサバイブしていくのか?

ノマド化する時代を踏まえた新しい「働き方・キャリア」「ビジネス」「ライフスタイル」を研究し、実践していく会員制のコミュニティ「ノマド研究所」を主宰する著者が、東南アジア各国で生きる多くのノマドたちを、丹念に取材。満を持して世に送る、ノマド化する社会と個人の実態と、その時代を生きるためのヒント。

21世紀をひらくディスカヴァー・レボリューションズ!シリーズ第3弾!

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Posted by ブクログ

「それがいやな人が、なんとかしようと、自分を埋没させることのできる、なにか強固な枠組みにしがみつこうとする。それが、正社員神話だったり、公務員になれば一生安泰といったことである。もちろん公務員はいまのところ解雇されることはめったにないから、そこにしがみつけば安泰かもしれない。ただ、いつなんどきハシゴを外され、ノマドの大海原に放り出されるとも限らない。しかたなく、低賃金労働の出稼ぎノマドとしてドバイの建設現場で働かなくてはいけなくなる人も出てくるだろう。私は、そうした沈みゆく船のマストにしがみつくよりも、どうやって海を渡っていくのかを真剣に考えて学んだほうがいいと考えている。」

—『ノマド化する時代 (ディスカヴァー・レボリューションズ)』大石哲之著


「また、ノマドたちは、日本を捨てたわけではない。「日本を捨てる」という表現には、もう日本と関わりをもたない、日本との関わりを絶ったうえで生きるといったニュアンスがある。しかし、私が取材したノマドは、みんな大の日本好きだった。ただ、いまは日本国内に面白いものがない、だから外国にチャンスを求める。ノマドは、武士でいうところの浪人なのかもしれない。一向に変化することのない日本に嫌気がさしているが、武士をやめたわけではない。もし、日本が本気で変わり、既得権が崩れ、若い人にもチャンスが生まれ、ノマドたちにとってほかの国と比べて「魅力ある場所」になれば、ノマドたちは日本に戻ってくる。ノマドは魅力ある場所に集まる、という原則がある。日本に戻れ、というのではなく、もし、日本が魅力ある場所になれば、おのずとノマドたちは戻ってくるだろう。さらに、日本人だけではなく、ほかの国のノマドたちも集まってくるようになるだろう。」

—『ノマド化する時代 (ディスカヴァー・レボリューションズ)』大石哲之著

「単なる訪問者を装いたければ、日本人だけのコミュニティに閉じこもり、日本食を食べて、日本のテレビや雑誌を手に入れて、まるで、海外に日本を輸出したような生活をすることもできる。だが、多くのノマドはそれを望まない。現地のものを食べ、現地の人と交流し、現地の娯楽を楽しんでみる勇気をもち、その生活を楽しむ。現地にはたしかに日本にあったものが欠けているかもしれない。ただ、現地には現地にしかない面白さや人やチャンスがある。それを見つけるのがノマド的な思考だ。海外でも、日本と同じように便利でスムーズで、同じような娯楽がなければ耐えられないと感じる人もいるだろう。そういう人はノマドに向いていない。」

—『ノマド化する時代 (ディスカヴァー・レボリューションズ)』大石哲之著

「かといってノマドは、日本を捨て完全に現地人として生きるということでもない。ノマドは日本に戻ればもちろん、日本食も食べるし、日本の娯楽も楽しむし、日本の風習や文化も楽しむ。つまり「複数の場所に根を張る」という感覚だ。この感覚はノマドならではの感覚だと感じている。たしかにノマドは、国や会社という枠組みにとらわれない人たちだ。だからといって、つねに浮遊しつづけるわけではなく、各人が考えるくくりで、それぞれの人や地域や国と関わって生きている。人はもちろん、なにかと関わっていかなくては生きていけない。ただ、その関わり方が、自分を会社や国家と同一視して埋没させるのではなく、ノマドとして主体的に選んだ複数の場所に根を張りながら、地域や人と関わって生きているということである。」

—『ノマド化する時代 (ディスカヴァー・レボリューションズ)』大石哲之著



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2025年05月04日

Posted by ブクログ

いわゆる「喫茶店でノーパソ開いて仕事している」ノマドではなく、「場所に縛られず、世界のどこか最適地で仕事をする」ノマドの本。
望む、望まないに関係なく、段々とこういう社会になるんだろうなあ、と。

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2013年08月25日

Posted by ブクログ

国内で普通に育ってきた自分にとっては、そんな働き方があるのか、そんな生き方があるのかと驚きが大きかった。
これからの時代生き残っていくことへの不安を感じるとともに、もっと広い視野で人生を考えてみてもいいんじゃないかと思う。

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2023年07月17日

Posted by ブクログ

あなたがどこにいるかではなく、何が出来るか?行き過ぎた市場原理主義と破壊的なITの発展によって、生きること・働くことに対する新しく生まれた潮流。視野を広げるという意味で読んでおいて損はないと思います。
そもそも、政府よりも企業。企業よりも銀行、が世の中を動かしているわけですから、国の括りはもはや…と実感を深めた次第です。

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2013年10月19日

Posted by ブクログ

やがて国という枠組みが希薄となり、様々な人や企業がノマド化して行く。言い過ぎな感じもあるけども、確かに今後そういう方向に世の中は向かっていきそうだよね。

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2013年06月04日

Posted by ブクログ

スタバでMBA広げてる場合でないノマドの話。労働のグローバル化のお話です。サッとでも読んで損はないです。

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2013年05月19日

Posted by ブクログ

若干飛躍しすぎじゃない?って思うこともあったが、ITの発達によって国というものに囚われる必要がなくなるというのは、まあその通りだなって感じ。また、どこに属しているかではなく、“何が出来るのか”が重要になってくるというのはよく分かる。実際に聞かれた事があるけど、なかなか答えるのが難しい質問。世界でやって行ける様にスキルを付けなきゃね。

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2013年05月18日

Posted by ブクログ

著者が唱える「ノマド化する時代」において、日本では、日本語力や漢字力、日本人のマナー、古典といった分野を学び直そうとする風潮がみられるような気がする。
大石さんはノマドのためには日本の文化を理解する必要もないと述べている。しかし、いま現在、日本という国の存在・文化は尚更再認識されつつあると思う。これは、グローバル化を認識しているからか。グローバル化とノマド化は意味が違う。ただ、ノマド化のための準備をしておけば、グローバル化にも充分対応できる。というわけで、ノマド化がいつ加速化・浸透していくかはわからないが、これについて考えてやるべきことを行動することに損はないと思う。
国と、国がもっている文化ってなんだろう、と強く思った。大石さんによれば恐らくノマドにおいて文化は関係ないのだろう。でも私はノマドがどうこうではなく、その前に文化の大切さに一度回帰したほうがいいのではないかと考えた。ノマド化によって消滅する文化があるならば、それは私は悲しいことだと思う。

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2013年04月21日

Posted by ブクログ

時間と場所にとらわれない仕事をして自分の好きな場所に暮らす生き方=ロケーション・インディペンデント。

これからはますます「どこに所属しているか?」ではなく「あなたはなにができるか?」が大切な時代になってきます。

今自分が準備できることはなにか?考えてロケーション・インディペンデントを目指していきたいです。

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2020年07月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

○コンサル業を営む(出身)の著者による仕事論(?)の本。
○世界のフラット化、ボーダーレス化の潮流を受けての日本(人)の仕事のあり方や方向性について提言。具体的な方々への取材を通じ、今後予想されうる近未来への対応法について指摘。
○各種取材が分かりやすくまとまっている印象。将来の仕事論について示唆に富んでいる。
○今の「のほほん」とした生活(日本社会)に安住していると痛い目を見そう。。。。

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2013年08月21日

Posted by ブクログ

2013年出版の本ではあるが,
内容的に二番煎じ,三番煎じの感があり
古臭ささえ感じてしまう。

ノマド導入本として読むのであれば,アリだとは思う。

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2013年07月31日

Posted by ブクログ

ノマドとは何か分析した本。

マーケットが縮小傾向にある日本を飛び出し、世界で活躍するノマドも多い。そのため、ノマドになるには、語学力や、ビジネスチャンスがあればどこにでも行く「フラット」な考え方が必要とのこと。

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2013年05月05日

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